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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第二十七章―双剣―#6
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────以前の光を撥ね返す磨かれたようなものではなく、何と言うか、マッドな感じで────色合いも、立ち込める暗雲を思わせる深い鈍色(にびいろ)をしている。

 レド様の方も、剥き出しの大剣と両手剣、それにハルバードの刃が───白に近い色合いだったものから、鈍い光沢はあるものの灰が沈んでいるような暗色に変わっている。


 とにかく────これで、私たちの武具も、あの漆黒の棍棒と渡り合えるようになったはずだ。

「ありがとう、リゼ」

 大剣を拾い上げ、それ以外の武具をアイテムボックスに送りながら、レド様がお礼を言ってくれる。
 私も自分の武具をアイテムボックスにしまいながら、首を横に振る。

 【誓約の剣】を取り寄せようとして、ディンド卿とヴァルトさんの剣も折られてしまったことを思い出す。

≪ノルン、大剣と両手剣を1本ずつ取り寄せてくれる?≫
≪はい、(マスター)リゼラ≫

 折れた剣を直してあげたいところだけど、本人が傍にいないので幾つか手順を踏まなければならない。正直、そんな余裕はない。

 間に合わせになってしまうが、ディンド卿とヴァルトさんならば使い熟してくれるだろう。

 光と共に目の前に現れた大剣と両手剣を、両手で受け取ると───私は、【(プロテ)(クション)】を施すべく発動させた。 

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