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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十六章―黎明の皇子―#9
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ことだ。俺たちならば、少人数である上、潜むことなくその場に転移することができる。奇襲には【
転移門
(
ゲート
)
】を利用するつもりだ。すでに奇襲を行う予定の地点に設置してある。目標がそこに到達次第、転移して襲撃を開始する。
奇襲を担当するのは、俺、リゼ、ディンド、ラムル、ヴァルト、ハルド、セレナ、アーシャ───そして、ジグ、レナスとする。カデア、ラナ、エデルは邸で待機だ。ノルンもこの邸に留まり、遠隔で俺たちのサポートをしてくれ」
「解りました、
主
(
マスター
)
ルガレド」
「カデア、ラナ───ケガで退避した者の回復とノルンの護衛を頼む」
「かしこまりました」
「承りました」
カデアとラナ姉さんが、それぞれ応えた。
「それから、この緊急事態にないとは思いたいが、皇妃一派がこの邸に何か仕掛けて来ないとも限らない。カデアとエデルにはその対応を頼みたい」
「はい、お任せください」
「かしこまりました」
カデアに続き、私の傍に佇むエデルも恭しく頭を下げて応える。
「皆には────負担をかけることになる。相手は多くが魔物で、地下遺跡で対峙した魔獣よりは強くはないとはいえ、数が比べ物にならない。
そこで────幾つか策を講じようと考えている」
レド様は言葉を一旦区切って、また続ける。
「現在、セレナは別として────俺たちは、人目がある場では魔術を行使しないようにしている。有用な魔術を幾つも行使できることを皇妃一派に知られたくなかったというのもあるが────俺の立場では、高価である魔術陣を手に入れることが不可能な状況だからだ。だが、今回は国という後ろ盾がある。魔術陣を貸与されてもおかしくはない状況で、魔術を行使しても不自然ではない。よって、幾つかの魔術の使用を解禁しようと思う。それと、魔力についてだが──────リゼ」
名を呼ばれ、レド様に代わって説明すべく私は口を開いた。
「地下遺跡で戦った際、【
身体強化
(
フィジカル・ブースト
)
】や【
防衛
(
プロテクション
)
】を行使したせいで魔力が減少し、【魔力循環】の効果が低下して、戦闘に支障を来たしたと報告を受けています。それを踏まえ────レド様と私の魔力を使うことのできない、ディンド卿、ヴァルトさん、セレナさん、ハルド、アーシャの【
魔力炉
(
マナ・リアクター
)
】をノルンに連結させようと考えています。ノルンを通じ、地下遺跡の【
魔素炉
(
マナ・リアクター
)
】から魔術行使に必要な魔素を得れば────【
魔力炉
(
マナ・リアクター
)
】で透過したときよりは全体量は減ってしまいますが、本来持つ魔力をすべて【魔力循環】での身体能力強化だけに充てることができます」
地下遺跡の【
魔素炉
(
マナ・リアクター
)
】で捻出した魔素なら、レド様や私の魔力───それに精霊樹の魔
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