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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十五章―過去との決別―#5
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あ、解った」
カデアが、壁の間に造られた複雑な通路を抜け、舞台に戻ると───参拝客たちが揉めていた。
どうやら、グラゼニ子爵令嬢がいつまで経っても参拝を始めないのが原因のようだ。先程の言動を見るに、ジェスレム皇子を待っているのだろう。
ドレアド伯爵家が、早く済ませるか順番を譲るかするよう訴えている。
姿をくらませたままのカデアは、二つの集団が揉めている側をすり抜けて、聖堂の出入り口へと足早に向かった。
まずは墓地でさぼっていたペギルを捕えるべく、開け放たれた玄関を潜り抜けた。
玄関前に、新たな馬車が2台並んで、横付けされているのが目に入る。到着したばかりのようだ。
先頭の馬車の御者が降り立ち、馬車の扉を恭しく開けると、護衛と共に中から現れたのは────
(ジェスレム皇子…!)
自分の命が危機に晒されていることも知らず────何処か歪な笑みを浮かべているジェスレム=ケス・オ・レーウェンエルダだった────
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