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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十五章―過去との決別―#4
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の兄コルドの計6人。

 魔物・魔獣は───総数として39頭いることが判明している。

 内訳は判らない。【索敵】などで探っただけでは、魔物か魔獣か区別がつかなかったからだ。

 ディルカリド伯爵によって造られた魔獣は、内包する魔力量が通常の魔獣より少ないので、魔力量の多い魔物と区別がつきにくいのだ。

 ハルドの父と兄が加担していることについては、先程、リゼラの【心眼(インサイト・アイズ)】と重ね合わせて【索敵】して初めて、判明した事実だ。ハルドの魔力と照らし合わせたことで、明らかになった。

 セレナの弟たちのときと同様、ハルドもヴァルトもセレナも、この事実に対してかなり驚いていた。ハルド曰く────ハルドの父と兄には、こんな大それたことに加担するような度胸はないはずだという。

 それから───気になる点がもう一つ。魔物・魔獣が1ヵ所ではなく、数ヵ所に点在していることだ。

 【索敵】で探った限り、周囲を囲う檻のようなものも、魔物や魔獣の身体に鎖など拘束具のようなものも感知できなかった。

 この二つの疑問点を踏まえて────もしかしたら、ディルカリド伯爵は、相手を隷属させるような魔術陣、あるいは魔導機構を所持しているのかもしれない────と、リゼラは言っていた。

 だから、どうか注意して欲しい────と。

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