暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十五章―過去との決別―#3
[5/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
《マナ・リアクター》】の稼働率を最大まで上げて。それと、【
最新化
(
アップデート
)
】済みの予備炉2基を起動───残りの予備炉2基も、【
最新化
(
アップデート
)
】が済み次第、即起動できるよう待機しておいて。それから───照明、空調など生命に係わる最低限のシステムを残して、システムを停止。この地下施設の動力をできるだけ【
最新化
(
アップデート
)
】に回して」
「了解しました、
主
(
マスター
)
リゼラ。【
魔素炉
(
マナ・リアクター
)
】の稼働率を最大まで上げます───完了。【
最新化
(
アップデート
)
】済みの予備炉2基を起動します───完了────正常に起動しました。照明、空調など生命に係わる最低限のシステムを残して、システムを停止します…」
ノルンが復唱しながら、できることから順に熟していく。
“結界の間”を【
最適化
(
オプティマイズ
)
】したときは、ノルンと存在を【
同
(
シンクロナ
)
期
(
イゼーション
)
】しなくても、精霊樹の魔素を流し込むことができた。それは────ノルンが、“原初エルフの結界”の核となっていたからだ。
ノルンは、今、この地下施設の【
管理精霊
(
アドミニストレーター
)
】でもある。それなら、この施設の動力で同じことができるはずだ。
この施設は地中の魔素を取り込み、【
魔素炉
(
マナ・リアクター
)
】で濾過して動力として利用している。
この施設が顕在だった当時は、地下施設だけでなく地上の居住施設まで全て賄っていただけあって、設備の規模はかなり大きく───メインの【
魔素炉
(
マナ・リアクター
)
】に加え、予備炉4基をすべて最大限に稼働させれば、精霊樹の魔素に匹敵する魔素量に届く。
まだ予備炉2基は【
最新化
(
アップデート
)
】が終わっていないが───それが済めば加速できる。
「ノルン───予備炉もすべて稼働している状態では、【
最新化
(
アップデート
)
】はどれくらいかかる?」
「……1時間7分かかります、
主
(
マスター
)
リゼラ」
予備炉2基の【
最新化
(
アップデート
)
】完了までを含めたら、約1時間半────それでも、半分まで短縮することはできた。
後は、おじ様がどう出てくれるか────それ次第だ。
※※※
「おい、そこの男。お前、ここで何をしている?」
不機嫌ともとれる訝し気な声音で、横柄に声をかけられ───重そうな大判の本を2冊抱えて、よろよろと廊下を進んでいた男は歩みを止めた。
ローブを目深に被ったその男は、老齢のようで───髪や髭、眉は色が抜けて真っ白になっていたが、どれも顔を覆い隠すほど量が多く、その顔立ちや眼の色、表情はまったく判らない。
胡散臭い印象は受けるものの、ローブの背に刺繍された紋章から、この皇城内に併設されている皇立図書館の関係
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ