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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十五章―過去との決別―#1
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様の言う通り────大変なことになる。

 もし、あの場所で魔獣に暴れられてしまったら────きっと犠牲者は一桁では済まない。最悪の想定に血の気が引く。

 思わず絶句したレド様と私を安心させようと、ディンド卿が口を開いた。

「ですが、修復が終われば、その階段も塞がるはずですし────何より、この後、魔獣の殲滅とディルカリド伯爵の捕縛をするつもりです。それで、未然に防げるのではありませんか?」
「ええ、そうですよね…」

 ディンド卿の言葉は尤もで────私はそう返したものの、胸の内に芽生えた嫌な予感が消えることはなかった。

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