暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十三章―逆賊たちの持論―#6
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
く。
私は、地面に倒れ伏している魔獣に近づき、こっそりと【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】を発動させた。
やはり───2頭とも内包する魔力量が少ない。
それに、体内に残留する魔力は、先程まで検証していた魔力と同じものだ。すなわち────ディルカリド伯爵の魔力と。
私はバドさんの言葉を思い出し、魔獣の角を観察してみる。
確かに、うっすらと模様がついている。もう1頭の魔獣の角と見比べてみると、模様が似ていた。
バドさんの見解が正しいなら────この2頭も兄弟ということになる。
「嘘じゃねぇよ!」
もっと深く分析してみようとしたとき────突然、叫びに近い大声が響き渡り、私は反射的に声の方に振り向いた。
冒険者の一人が、レド様でなく、自分の仲間に向かって何かを訴えている。
私は────その内容に、ただ眼を見開いた。
「お前らは前を向いてて見てなかったけど────オレは見たんだ!道の真ん中に、魔獣がいきなり現れたのを!」
私は、そう言い募った冒険者の許へと行く。
「それは───その魔獣が現れた地点は…、何処ですか?」
「え、ぁ、あっち────あ、あの辺りです」
私は、その冒険者が指さす方へと向かうと───再度【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】を発動させて、地面を視る。
それは────すぐに見つかった。
「これは────」
常人には見ることのできない、整備された道に仕込まれたそれは────【
限定転移門
(
リミテッド・ゲート
)
】だった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ