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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十三章―逆賊たちの持論―#4
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冒険者ギルドに着くと、ちょうど昼の混み合いが
捌
(
は
)
けたところだった。
「あ、リゼさん、アレドさん。お待ちしていました。つい先程、解体も終わったみたいですよ」
カウンターへ近づくと、疲れた様子のセラさんが迎えてくれた。
「そうですか。ガレスさんとバドさんは昼食は摂られたんですか?」
「ええ、二人ともちゃんと休憩を取りましたから、大丈夫ですよ。リゼさんたちが来たら、倉庫へ通すように言われています。どうぞ、倉庫の方に」
「解りました。ありがとうございます、セラさん。────では、行きましょう、アレド」
「ああ」
セラさんにお礼を言って、レド様を促す。
歩き出してから、雑用依頼の清算をしていなかったことを思い出したが、後でいいかと思い直す。
言われた通りに、裏庭に出て倉庫へと赴く。
倉庫の中には、ガレスさんとバドさんの二人しかいなかった。そして、解体された3頭分の魔獣が、空間の大部分を占めていた。
「よう、リゼ、アレド。今朝は悪かったな」
「お疲れ様です、ガレスさん、バドさん。今朝のことはお気になさらず。時間を考えずに来てしまった私が悪いんですから」
そう返すと、ガレスさんもバドさんも、苦笑に近い笑みを浮かべる。
「さて────始めるか」
ガレスさんは、レド様と私に倉庫の奥まで入るよう促すと、その重厚な扉を閉めた。照明は点けていないが上方に幾つか窓があるから、扉を閉め切っても意外に明るい。
その間に、バドさんが台の上に置いてあった巾着袋から、中のものを取り出して台の隙間に並べ始める。
それは、幾つかの魔石だった。すべて────【純魔石】だ。
「まずは、これを見てくれ」
バドさんが、レド様と私に【純魔石】に注意を向けさせる。
「これは…、ただの魔石に見えるが────“エルドア魔石”と言って、人工の魔石なんだ」
「“エルドア魔石”…」
【純魔石】には、そういう名称があったのか。
【
記録庫
(
データベース
)
】に情報がないということは────古代魔術帝国崩壊後に確立された技術で造られたものなのだろう。
名称からすると、エルダニア王国時代かな。
「それは───どういったものなんだ?」
レド様が訊ねると、ガレスさんが答えた。
「これは、魔術陣を書き込むには最適な魔石なんだ。まあ、知っているとは思うが────魔術陣の作製については、“魔術協会”が独占している。
魔獣討伐には魔術は有用だし、冒険者ギルドでも、何度も魔術陣作製について検討しているんだが────このエルドア魔石の製法や詳細な情報が、どうしても掴めなくてな…。
ただ────エルダニア王国時代から続いているというディルカリド伯爵家が、
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