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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十三章―逆賊たちの持論―#2
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、ルガレドお兄様」
「ご迷惑をおかけします」
エルに続いて、言葉とは裏腹に眼を煌かせながら────レムトさんは、レド様と私に頭を下げた。
「ベルネオ、時間をとらせて悪かったな」
「いえ、滅相もございません」
「それでは、行くか」
冒険者ギルドに戻る前に、孤児院に寄って、ラムルにレムトさんを預けることになった。
今、孤児院にはラムルとディンド卿、それにヴァルトさんとハルドもいる。
とりあえず、レムトさんは北棟で休ませて、ラムルたちにお邸へ連れ帰ってもらうつもりだ。
「あ───そうだ、ベルネオさん」
「はい、何でしょうか」
「“ゾアブラ”は、おそらくドルマの名前ですよね?」
「そうだと思いますが…」
「それなら────レーウェンエルダ風に直すと、どうなりますか?」
ふと、ゾアブラは名前を変えているかもしれないと思いつき、そう訊ねると────ベルネオさんは、首に手を当てて考え込んだ。
「そうですね…、このレーウェンエルダでは、“ゾブル”────“ゾブル”になると思います」
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