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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十二章―明かされる因縁―#4
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「よう、リゼ、アレド」
「…おはようございます、リゼさん、アレドさん」

 少し休憩した後───冒険者ギルドへ赴くと、セラさんの傍らにガレスさんがいた。

 魔石の件は、冒険者ギルド───というか、ガレスさんには、もう少し情報を集めてから、状況に応じて相談しようということになったので、今日のところは、普通に挨拶するだけに留める。

「おはようございます、ガレスさん、セラさん」
「おはよう、ガレス、セラ」

 そんなに遅い時間ではなかったけれど、冒険者は朝が早いため、ギルド内は閑散としていた。

「その様子では、緊急の依頼などはなさそうですね」
「ああ、今のところ、リゼとアレドに頼まなければならないようなものはないな」

「では、今日の傾向としては、どの森で狩りを行った方がいいですか?」
「そうだな────エギドには幾つかのパーティーが入っているから…、二人はサデュラの森に行ってくれるか?」
「解りました。目撃情報などは出ていますか?」
「いや、今のところないな」
「そうですか。ありがとうございます、ガレスさん」

 私はガレスさんにお礼を言うと、レド様に向き直る。

「それでは───今日は、サデュラの森に向かいましょうか」
「解った」



 今日は、何事も無ければ、この通常の狩りの後で“デファルの森域”に出向き───ジグとレナスの魔獣討伐の訓練に併せて、私とレド様も魔術を使用した戦闘訓練を行う予定なので、手っ取り早く、レド様に【索敵】を行使してもらうことにする。

 サデュラの森の入り口に辿り着くと、誰もいないことを確かめたレド様は、早速【索敵】を発動させた。

 レド様の【魔術駆動核(マギ・エンジン)】にインストールされているこの【索敵】は、先の集落潰しでレナスが行使したものとは少し仕様が違い、レド様専用に編み上げたものだ。

 この魔術は、レド様の【千里眼】と【地図製作(マッピング)】を同時発動するようプログラミングされており、私の【心眼(インサイト・アイズ)】を併用したときよりも劣るが、通常の【地図製作(マッピング)】よりも広範囲をカバーでき、得られる情報も多い。

 レド様の正面に、縮小されたサデュラの森全体の【立体図(ステレオグラム)】が現れた。

「これは、何度やっても面白いな」

 楽しそうなレド様に、私は口元を緩めながら、レド様が創ってくれた【立体図(ステレオグラム)】を確認する。

 昨日、ブラッディベアの変異種の報酬を受け取りに行った際に聞いた限りでは、二日前にこのサデュラの森で、小規模だが集落潰しがあったばかりということなので───やはり、まだ新たな集落はできてはいないようだ。

 そのためか、今この森に入っている冒険者は私たち以外
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