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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十二章―明かされる因縁―#4
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「リゼ!」
「大丈夫です、レド様!」
それなら────先にこいつをやるだけだ。
ただ、首を刎ねるには私の位置が高すぎる。
魔物も魔獣も眼球は高く買い取ってもらえるいい素材なのだけど────仕方がない。
私は、【対の小太刀】を抜くと、それぞれをオーガの両目に突き刺した。
皮膚よりは柔らかいとはいえ、魔力で強化されている眼球はそれなりに硬い。私は両腕に力を籠めて、脳に届くよう深く刃を押し込んだ。
私を捉えようとして振り上げられていたオーガの太くて毛深い両腕が、力を失くして落ちるように下がる。
命を失ったオーガは、ゆっくりと後ろに倒れていった。
私はオーガの両目から小太刀を素早く引き抜くと───傾いだオーガを蹴って、再び跳び上がる。
倒れゆくオーガの先には───先程、私が魔法で突き飛ばしたオーガが待ち構えていた。
もう1頭のように、両手で私を捉えるつもりだったみたいだが、それを予測して高く跳んでいた私は、オーガの頭を飛び越えざま、身を捻った。オーガの後頭部に蹴りを放つ。
オーガは、上半身が重いこともあり、あっけなく前のめりに倒れ込んだ。
すかさず───すでにブラッディベアを討伐し終えていたレド様が、両手剣でオーガの首を斬り落とす。
私は難なく、首を落とされたオーガの背中に降り立った。
そして───2頭のオーガ、それにブラッディベアが、完全に絶命しているか、確かめるために見回す。
今回のブラッディベアも、両腕と爪が異様に発達していた。
レド様は、ブラッディベアの両腕を斬り落とした後───片足を斬って、倒れたところを同様に首を斬り落としたらしい。確か、以前も同じようなやり方をしていたな。
私のように跳躍しないで倒すなら、巨大化している二足歩行の魔獣を討伐するには一番効率がいいやり方かもしれない。
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