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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十一章―ファルリエムの忘れ形見―#7
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る身体能力強化───あれのおかげだ。魔力操作の訓練のために常時強化をしていたんだが、どうも記憶力や思考能力も強化されるようで、一度教えてもらえば理解できた」

 そう言われてみると、確かに───私も魔力を循環させて身体能力を強化するようになってから、記憶力が格段に良くなったような気がする。

 ロウェルダ公爵邸に住み込み、貴族令嬢としての教養やマナーに加え、侍女やメイドの仕事を習わせてもらったときも、あんな短期間で覚えることができたのは、そのおかげなのだろう。

「まず、やるべきなのは────新たな邸の改修の手伝いからだな。今は待機してもらっている仲間たちを、早いところ迎えたい」
「そうですね。ディンド様とヴァルト殿には、孤児院での指導を手伝っていただきたいですし───セレナ嬢とハルドには、侍女、侍従としての仕事を覚えていただかないと」
「そうだな」

 レド様はラムルの言葉に頷くと、私とノルンに顔を向ける。

「リゼ、ノルン───明日から、俺も邸の改修を手伝う」
「解りました。よろしくお願いします、レド様」
「お願いします、(マスター)ルガレド」

 レド様が手伝ってくれるのなら、想定よりも早く改修し終えることができそうだ。

 そうすれば────レド様の言う通り、ラナ姉さんやセレナさんたち、それに今日新たに仲間となったディンド卿を迎え入れることができる。


 思えば────この2ヵ月弱の間に、仲間が随分増えた。

 最初は…、このお邸にレド様と二人きりだった。

 潜んでいたジグとレナスが存在を明かしてくれて────ラムルとカデアがレド様に今一度仕えたいと戻って来てくれて…、アーシャが私を護りたいとついて来てくれた。

 レド様と【契約】したときから補助してくれていたノルンが姿を得て、傍らで直接手助けしてくれるようになった。

 ラナ姉さんが、私を支えたいと望んでくれて────縁あって、セレナさんとヴァルトさん、ハルド君が、レド様に仕えてくれることになった。

 そして────残存するファルリエム辺境伯家所縁の者たち───エルとウォイドさん、ベルネオさんが、レド様の配下となって援護してくれることになり、エルの父親であるディンド卿がレド様に助力を約束してくれた。

 それから…、レド様の魂魄がこの世界に生まれ落ちたときから心を砕いてくれていた、レド様にとって乳母のような存在────アルデルファルム。
 ()のドラゴンは、今世でもレド様に仕えることを望み────アルデルファルムが永いこと護ってきた精霊獣たちは、長であるヴァイスを始めとして、私に仕えることを望んでくれた。


 私が、これまでのことを感慨深く思い返していると─────

「そういえば───ディンドが、リゼ
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