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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十章―見極めるべきもの―#7
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本当に────嬉しそうに表情を緩めた。
胸も頬も熱くて────きっと、私の顔は赤くなっている。
「不安になることはない───リゼ。言っただろう、リゼに逢うまでは、心惹かれる者はいなかったと」
レド様は、弾んだ声音で続ける。
「セレナ嬢のことは、夜会で見かけたことはあったが────別段、何も感じなかった」
「…セレナさんと会ったことがあったんですか?」
「ああ。彼女は三年前に家を取り潰されるまで、伯爵家の令嬢として、社交界に参加していたからな」
「……そうだったんですか」
「これで、安心できたか?」
「う…」
嬉しそうなレド様と比例して、私は自分が恥ずかしくなる。
顔がさっきよりも熱くて────私は、それをレド様に見られたくなくて────両手で顔を覆う。
レド様の嬉しそうな───楽しそうな笑い声が耳を掠め、こめかみに柔らかく温かい感触が当てられた。
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