第4話 母上危機一発 中編
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面に突き刺さりました。
「あっあぶないではないですか?」
突然のことに私は驚きました。
「それであなたの母上様を助けておあげなさい」
神様は真剣な顔つきで私を見て言いました。
地面に突き刺さっていたのは「双天戟」です。
私はおもむろに相棒となる「双天戟」を力強くに握りしめ引き抜きました。
「これであなたとの約束は果たせましたね」
双天戟を手にして初めて実感したことがあります。
手に馴染みます。
今まで使ってきた槍などとは全然違います。
これがあれば山賊達など物の数ではないです。
「神様、ありがとうございます!」
「お礼を言われると心苦しいですね・・・。元はと言えば、私の不手際であなたを死なせてしまったことが原因です」
神様は困った顔をしながら私に言いました。
「これであなたと会うのも最後だと思います。林さん、私はあなたが幸せになるお膳立てをしただけです。幸福なるか不幸になるかはあなた次第・・・。そのことはゆめゆめ忘れないようにしてください」
神様は私にそう伝えると消えました。
私は先程まで神様が腰掛けた幹を見続けていました。
『そうそう最後におまけです』
『あなたの母上はここから東の方の郡境の谷にいます』
どこからともなく神様の声が聞こえてきた。
「ええ、山賊達から必ず母上を救い出してみせます。この槍に掛けて!」
私は相棒を天に向けて突きつけ叫びました。
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