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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十章―見極めるべきもの―#5
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アーチャーが地面に叩きつけられる前に、私は第二射、第三射を、立て続けに放った。それぞれの矢が、残りの2頭のアーチャーの頭に突き刺さる。

 2頭ともその場に崩れ落ちそうだったので───続けて二射放つ。
 1頭は額に矢を受け後ろに───もう1頭はこめかみに矢が突き刺さり右側に、それぞれ墜ちていく。

 これで───ある程度、オーガが分散してくれればいいけど。

「アーシャ、行くよ」
「うん!」

 私は【遠隔(リモート・)管理(コントロール)】で弓をアイテムボックスに送りながら───アーシャと共に走り出す。


 私もアーシャも身体能力を強化しているから、それほどかからず『暁の泉』が待機している場所へと辿り着いた。

「アーシャ、今、何分?」
「28分」

「それでは、『暁の泉』の皆さん、準備はいいですか?」

 私が『暁の泉』のメンバーの顔を見回すと────皆こっくりと頷く。

「アーシャ───10秒前になったら、カウントダウンをお願い」
「解った」

 アーシャは見逃すまいと、真剣な表情で懐中時計を凝視する。

「10秒前!…8、7、6────」

 『暁の泉』のメンバーは、武具を握り締め、すぐに走り出せるように重心を低くして────表情を引き締める。

「5、4────」

 アーシャはカウントダウンを続けながら───懐中時計の蓋を締めて、腰に提げたポーチにしまう。

「────1!」

 一斉に出入り口に向かって────奔り出す。やはりというべきか、一番乗りは私だ。

 集落内に走り込むと───オーガたちは、墜ちてきたアーチャーを囲んでいるようだった。

 どうやら、私の目論見通り、それぞれのアーチャーに群がり───平等とはいかないものの、オーガたちをある程度は分散させられたみたいだ。

 私は、スピードを緩めずに近くの群れに突っ込む。

 【対の小太刀】を抜き放ち、手前のオーガに斬り込んだ。そのまま、オーガを数頭斬り伏せたとき───アーシャが走り込みざま双剣を抜いて、私の側に立っている個体に斬りつけた。

 オーガが私とアーシャを敵と認識し、こちらに向かって来る。
 別のアーチャーの死体に群がっているオーガたちも───私たちに向かって来ようと踏み出した。

 そこへ、『暁の泉』が───真向いのオーガの群れの背後に『リブルの集い』と『氷姫』が───右方向の群れの背後には『黄金の鳥』とディドルさんが到着した。

 それぞれ、パーティー、チームごとに分かれて展開し、戦闘を開始する。

 ディドルさんはその大剣を振るい────私の予想に違わず、単身で魔物を次々屠っていく。

 私は自分たちを囲うオーガの群れをアーシャと共に瓦解させると、残りを『
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