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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十章―見極めるべきもの―#5
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妨害《ジャミング》】に切り替えてもらっている。


≪リゼラ様、報告します。オーガは124頭いるようです。変異種───オーガロードは見当たりません≫

 この規模で────オーガロードがいない…?

≪レナス、集落の塀が崩れた───もしくは壊れているような箇所はありますか?≫
≪はい。オレたちがいるちょうど反対側に、塀が奇妙に歪曲(わいきょく)している箇所があります≫

 考えられるのは────オーガロードが魔獣化して飛び出していった、という状況だ。

 何にせよ───そちらは後回しだ。
 まずは、集落を潰してしまわなくては。

≪解りました。ありがとうございます、レナス。ノルンもありがとう≫


 『黄金の鳥』は───タンク、剣士、斧使い、アーチャー、斥候の計5人。
 『暁の泉』は───タンク二人、剣士二人、槍使い兼アーチャー、斥候の計6人。
 『リブルの集い』は───タンク、剣士、斧使い、槍使い、アーチャー兼斥候の計5人。

 どのパーティーも、オーソドックスで堅実なラインナップだ。

 ゲームやラノベなどとは違い───魔術師は希少で、“回復術士”や“赤魔導士”みたいなジョブが存在しないため───大抵のパーティーは物理攻撃が主となる。

 ただ、この世界の人間は魔力を体内に宿しているせいか、前世の人間より、はるかに丈夫で身体能力も高いので───私のように身体能力の底上げをしていなくても、ある程度は生身で魔物と渡り合える。

 『氷姫』は、少人数のチームだが───先程ガレスさんに確認したところ、火力の高い魔術師がいるおかげで───魔獣でもある程度なら、チーム単独で撃破できる実力があるとのことだ。
 ランクがBなのは───結成されてから、それほど経っていないからのようだ。

 ソロのBランカー・ディドルさんは、“戦闘狂のディドル”で間違いないなら、単独で魔物の群れを殲滅できるだけの実力を持っているはずだ。
 見た限り────その実力はあるように思える。

 もう一人の初見だったソロのBランカー、ジスさんは、エイルさんと同じくサポーターで───得物は両手剣と片手剣。
 やはり体格が良く、“柔和なシロクマ”のような人で、盾持ち───タンク役もするようだ。


「作戦としては───単純です。三手に分かれて───それぞれの出入り口から攻め入ります。
まずは、こちら側の出入り口───ここは『黄金の鳥』とディドルさんに任せます。エイルさん、ジスさんは、『黄金の鳥』にサポーターとして入ってください。
次、こちらから見て右側の出入り口───こっちは『リブルの集い』と『氷姫』に任せます。
そして、こちらから見て左側の出入り口───こっちは『暁の泉』と私、アーシャで攻めます。
見張り台のアーチ
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