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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十章―見極めるべきもの―#2
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「今の私は、“原初エルフの結界”の核です。魂魄の精度も上がり、亜精霊だったときとは、処理速度も使える魔素量も桁違いになりました。
全員のサポートを受け持つことが可能です。【配下(アンダラー)】では行使できない既成魔術も、行使できるよう計算し直して編み直すこともできますし────魔力の切り替えや調整などもできます。
それから、支給品の手配もやりますよ!【一級(ファーストグレ)支援(ードサポート)】や【二級(セカンドグレ)支援(ードサポート)】では手に入らない支給品を(マスター)たちの【特級(エクストラグレ)支援(ードサポート)】で受理して、皆さんの【異次元収納庫】に送付することもできます」
「ああ、それは───ラムルが喜ぶかも」

 ラムルは、仲間内では自前の魔力量が一番少なくて、【二級(セカンドグレ)支援(ードサポート)】しか受けられなかったので、念願の魔導機構の支給はしてもらえないらしく────今朝、検証しているとき、この世の終わりかというほど嘆いていた。

 それに、魔術の編み直しも助かる。

 古代魔術帝国の攻性魔術は、一群を殲滅するような強力過ぎるものばかりで、皆が行使できないのもそうだし───レド様と私は行使できるけど使いどころがないのだ。

「ノルン、魔術の編み直しができるということは────新たな魔術式を編み上げることもできるの?」
「ええ、勿論です!私の本体となった“聖結晶(アダマンタイト)”で処理すれば、あっという間に編み上げることができますよ!」

 新たな魔術を創り出す…。

 それは、物凄く楽しそう────じゃなかった、物凄く役に立つ。
 ああ───何かワクワクしてきた。

「皆をサポートする件はレド様にお伺いしてからとして────魔術式の編み上げの方は、早速やってみてもいい?」
「はい、お任せください!」

 ノルンはその澄んだ瞳をキラキラと煌かせて、勢い込んで頷いた。

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