暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十九章―誓いと祝福―#4
[1/6]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「ジグ────いつまで、リゼの手を握っている」
べし、と私の手を握っていたジグの手を、レド様が叩き落とす。
あれ───立ち上がったジグが舌打ちしたのは気のせい?
<やれやれ、ガルファルリエムの小僧は、本当に心が狭いな。まあ、だが、解らんでもない>
レド様と白炎様って、相性が悪いのではなく、ただの同族嫌悪なだけな気がしなくもない…。
「つ、次───次にまいりましょう!」
私がそう言うと、レナスが私の前に歩み出た。
レナスも───片膝をついて私の右手をとる。
「あの…、レナス?別にその体勢にならなくても、加護は授けられると思いますよ?」
「いえ、リゼラ様。改めて、誓いを立てさせてください」
レナスの申し出に、私は眼を瞬かせた。
「この光が降り注ぐ中で、純白の礼服に身を包んだリゼラ様に───もう一度、誓いを立てたいのです」
レナスは何だかネロのように瞳をキラキラと煌かせて、力強く宣言する。
<良いではないか、我が神子よ。“儀式”にした方が、加護も祝福も授けやすい>
なるほど、そうかもしれない────とは思うものの…、先程ととは違い、意識して改めてするとなると、これは少し恥ずかしいかもしれない。
でも、真剣なレナスに、そんなことは言えないので────私は諦めて、受け入れた。
「では、その…、改めて────レナス、最期まで、レド様と私の傍にいてください」
「この命尽きるまで───ルガレド様を…、リゼラ様を───傍でお護り致します」
レナスのその誓いは二度目だったけど────それでも、籠められた決意が強く感じられて、また胸が熱くならずにいられなかった。
ジグのときのように────私の中から熱くなった感情がそのまま溢れ出したような感覚がして、足元に魔術式が展開して光が迸る。
【亜神の恩寵】の発動を認識───【
契約魔術
(
コントラクト
)
】を開始します…
【境界の神子】リゼラ=アン・ファルリエム───【聖騎士】レナス───契約完了
【亜神の恩寵】───【寵愛クラス】と断定
【聖騎士】レナスに固有能力【絶禍】───授けました
【聖騎士】レナスの固有魔力量───【Aクラス】と認定
【聖騎士】レナスに【
一級
(
ファーストグレ
)
支援
(
ードサポート
)
】が可能と断定───
【
管理亜精霊
(
アドミニストレーター
)
】に【聖騎士】レナスの接続許可を申請───許可を確認───【
接続
(
リンク
)
】───成功
【聖騎士】レナスの使用可能神聖術を選出───完了
【聖騎士】レナス、上級神聖術【覚醒】───会得しました
<ふむ。今度もちゃんと加護を授けられたな。能力もか。さすが、我が神子>
「ありがとうございます、リゼラ様」
「い
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ