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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十九章―誓いと祝福―#4
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疲れたのではないか?」
レド様は、私の右側の頬にその大きな手を当て、私の顔を覗き込んだ。
「ご心配ありがとうございます、レド様。少しぼうっとしてしまっただけです。疲れているわけでないので、大丈夫ですよ」
「それなら───いいが…」
<本当か?我が神子よ、疲れているのなら、すぐに休むのだぞ?>
「はい、疲れたらちゃんと休むことにします。ありがとうございます、白炎様」
私の身を心配してくれる人たちがいることに幸せを感じながら────私は素直に頷く。
レド様が何か思い悩んでいるのかは、後で確認してみよう。皆には言い辛いことかもしれないし。
「すみません、話の腰を折ってしまって。────それで…、ラナ姉さんの件ですが───赴任先が明らかになっていない以上、想定できないので、念のため、作業部屋を“お城”に設えたいと思うのですが、どうでしょうか?」
“お城”とは、例の“原初エルフの遺跡”のことだ。実際はお城ではなかったけど、私たちの間では“お城”が通称となっている。
「そうだな。…リゼ、忙しいところ悪いが、任せてもいいか?」
「はい、お任せください」
この後、“お城”に行く予定だから、候補の部屋をいくつかピックアップしておいて───今度ラナ姉さんを連れて行って、部屋を決めてもらって、内装を創り込むことにしよう。
「それから───リゼによって授けられた固有能力と新たな神聖術、それと特殊能力などの検証をすべきだな。これには、ラナも時間を見繕って参加してもらいたい」
「かしこまりました」
「後は───ああ、そうだ。ラナが侍女になって余裕ができたし、アーシャ、本来の目的であるリゼの護衛としての訓練も始めるか」
「私の護衛としての訓練───ですか?」
「ああ。勿論、これからもリゼにはジグかレナスのどちらかをつけるつもりだが───冒険者として活動するとき、やはり随行する者が必要だと思ってな。俺がいつも同行できればいいが、そうもいかないからな。
俺が行けないときは、アーシャに冒険者として随行してもらいたい」
「…っはい!」
アーシャはそれが嬉しいのか、勢い込んで応える。
「リゼ、アーシャの鍛練も任せても大丈夫か?」
「ええ、勿論です。私と共に活動するのなら、私が鍛練した方がいいですし」
「…それなら、任せる。だが───くれぐれも、無理だけはしないでくれ」
「はい、解りました」
相変わらず、レド様は心配性だ。だけど────そのお気持ちが嬉しい。
「他に、何か話し合っておくべきことはあるか?」
レド様が私たちを見回したが、言い出す者はいない。
「リゼ、何かあるか?」
「いいえ、今のところはありません」
「それなら、ロウェルダ公爵邸へ戻るか。シ
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