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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十九章―誓いと祝福―#3
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できるのだ、と>
「そうか…。それなら、リゼが加護を与える方がいいな」
<ふふん。そうしろ。皆もお前なんぞより、我が神子に加護をもらった方が良いに決まっている。そもそも、お前では祝福を与えられないからな。我が神子のように、澄んだ心根でないと>
「リゼの心根が澄んでいるというのは当然だが───それでは、お前が祝福を与えられるというのはおかしなことだな?どう見ても、お前の心根が澄んでいるとは思えん」
あれ───また何か始まってしまった?
「…坊ちゃま?」
カデアのその一言と凍てついた眼差しで、レド様は口を噤んだ。
……私の後頭部にしがみつく白炎様が震え上がったのは、気のせい?
「白炎様、加護と祝福の与え方について、ご助言いただけますか?」
私がそう言うと、白炎様は、私の後頭部から肩へと移る。
<うむ、よかろう。────うん?そこの小童以外、他の者にはすでに祝福を授けているようだな>
え、ジグ以外?
あ───そうか。きっと、あの厨房で皆に白炎様から聴いたことを話して聞かせたときだ。
あのとき、私はラムルとカデアが言ってくれた言葉に感銘を受け、アーシャの気持ちをとても嬉しく思った。
ジグとの会話はうやむやになってしまったから、ジグには祝福を与えることができなかったのだろう。
「…自分以外ですか」
ジグが、ぽつりと呟く。心なしか、声音が低い。
そうだよね───自分だけ授けられていないなんて、いい気はしないよね。
私は、慌てて口を開いた。
「ジグ?違いますよ?ジグには授けるタイミングがなかっただけで、決してジグを大事に思っていないとか、信頼していないわけじゃないですからね?」
「…本当に?」
「ええ、本当です。そうでなかったら───信頼していなかったら、アルデルファルムのときだって、頼ったりしないです」
魔術を斬り裂けるのは───私とレド様の霊剣も、レナスとアーシャ、ラムルとカデアの魔剣も同じだ。
だけど───あのときは、私は刻印を抑えるので手一杯だったし、レド様、レナス、アーシャでは距離があった。
ジグの投剣の腕を信頼していたからこそ────無意識に頼ったのだ。
「私は、ジグ────貴方に、レド様と私の傍に最期までいて欲しいと思っています」
私が心からの思いを言葉にすると────ジグは、黙って私に歩み寄り、片膝をついて、私の右手をとった。
そして、誓いを立ててくれたときのレナスと同じように────私の手の甲に自分の額を押し付ける。
「この命尽きるまで────ルガレド様に…、リゼラ様───貴女のお傍に侍り、そのお命をお護り致します」
「ありがとうございます…、ジグ」
ジグも、
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