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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十九章―誓いと祝福―#1
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したように微笑む。
「それでは、【
最適化
(
オプティマイズ
)
】してしまうか」
「…そうですね」
また醜態を晒してしまいかねないので、レド様を直視しないように視線をずらして頷く。早いところ、レド様に着替えてもらわねば…。
【
最適化
(
オプティマイズ
)
】を済ませ、着替えることを提案しようとした矢先────ラナ姉さんが、意を決したような表情で、口を開いた。
「殿下───礼服は、ご満足いただけたでしょうか?」
「ああ…、とても気に入った。俺のも───リゼのも、想定していた以上の出来だ」
嬉しそうに答えるレド様とは裏腹に、ラナ姉さんの表情は強張ったままだ。
どうしたんだろう、と心配が募ったとき─────ラナ姉さんが、レド様に向かって頭を下げた。
「それならば、殿下────どうか、わたしを専属として雇っていただけないでしょうか」
「ラナ姉さん…!?」
突然の申し出に、私は思わず声を上げた。
レド様は、表情を引き締め────ラナ姉さんに問い質す。
「俺が───今度の辞令式で、辺境に追いやられる可能性が高いことは知っているはずだ。それは、辺境に共に赴く────ということか?」
「はい。お針子としてだけでなく────アーシャのように、リゼの侍女と兼任でも構いません。何でもします。ですから────どうか、共に連れて行ってはいただけないでしょうか。
わたしは────リゼの傍にいて…、支えたいのです」
ラナ姉さんの言葉に、私は眼を見開く。
ラナ姉さんが、私を妹のように可愛がってくれているのは判っていたけれど────そこまで思ってくれているとは、考えてもみなかった。
「俺たちが赴く辺境の地が────危険な場所だとしてもか?」
「覚悟の上です。わたしは、アーシャのように戦えない。ですが───服やドレスを創ることや手直しすることはできます。
リゼは、いずれ殿下の妃となる身です。わたしの技術は───これまで培ってきたものは、きっとリゼの役に立つ。この手で…、リゼを支えていきたいのです」
「ラナ姉さん…」
「この一月半───服を作る傍ら、わたしはこの公爵邸で、様々な行事や式典のドレスコード、それに化粧やヘアメイクの仕方を学ばせていただきました。必ずお役に立てるはずです。
ですから…、どうかお願いです、わたしも連れて行ってください…!」
まさか、ラナ姉さんが────そんなことまでしていてくれたなんて…。
その気持ちは、とても嬉しいけど─────
「……いいだろう。そこまで覚悟ができているというのなら────連れて行こう」
「レド様!?」
レド様の言葉に驚いて、振り向く。
ラナ姉さんは、アーシャの場合とは違う。辺境に連れて行くの
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