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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十八章―惑いの森―#4
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アルデルファルム。ノルンといいます」

 ノルンは嬉しくて仕方がないという感じで、レド様の腕を掴みながら、アルデルファルムに挨拶をする。

「………」

 ノルンのはしゃぐ姿は可愛いんだけど…。

「…ねえ、ノルン。その姿って、何か意味があるの?」
「いえ、手っ取り早く、(マスター)リゼラの情報を使っただけです」
「それなら…、その、別の姿になってもらえないかな。別の───年頃の女の子じゃない姿に」

 私がそう言うと、ノルンは首を傾げた。

「…もしかして、嫉妬しているんですか?私は貴女たちの子供みたいなものなんですから、気にすることないのに」
「う…」

 だって…、レド様が他の女の子と並んでるのを見るのは、やっぱり───

「仕方ないですね」

 ノルンはそう言うと、名前をつけたあのときみたいに、光を迸らせた。

 光が消えた後には───ノルンの姿は、髪の色とか瞳の色とかは同じだが、5、6歳くらいの幼女に変わっていた。

 ノルンが、私をその大きな澄んだ眼で見上げる。

「これならいいですか?」

 こ、これは、物凄く────

「可愛い…っ」

 思わず、抱き締めてしまった。ノルンも嬉しそうに、私にしがみつく。


「うわぁ、リゼラ様が小さいリゼラ様と戯れてる…っ。────眼福…」
「…変態みたいだぞ、レナス。まあ、確かに、年の離れた妹と戯れているようで可愛いけどな…。────ところで、ルガレド様は───ああ…、リゼラ様に嫉妬してもらえて、歓喜に沸いているのか…」

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