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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第十八章―惑いの森―#2
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「ああ、解った」
私は、もう一度【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】を発動させた。
そして、レド様と私の眼───【千里眼】と【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】を、【
同
(
シンクロナ
)
期
(
イゼーション
)
】させる。
初めての試みなので、できるか半信半疑だったが───どうやら成功したみたいだ。
レド様と私に嵌められた【つがいの指環】が光を放っているけど、もしかして────これのおかげ?
まあ────検証は後だ。
「【
地図製作
(
マッピング
)
】」
【
地図製作
(
マッピング
)
】を開始します…
【
管理亜精霊
(
アドミニストレーター
)
】に【
接続
(
リンク
)
】───【
記録庫
(
データベース
)
】を検索…
【
記録庫
(
データベース
)
】に該当なし───新規の【
立体図
(
ステレオグラム
)
】を作製します───完了
【
立体図
(
ステレオグラム
)
】を正面に投影します…
私たちの正面に、未完成の【
立体図
(
ステレオグラム
)
】が現れる。
「レド様、周囲をぐるりと見回してくれませんか?」
「解った」
レド様が見回すのに合わせて、【
立体図
(
ステレオグラム
)
】が徐々に形を成していった。
「これが…、【
地図製作
(
マッピング
)
】なのか」
レド様が、どこか唖然とした声音で呟く。
「あ、やっぱり。ほら、ここ、地盤が崩れ落ちて、水路が壊れています。これが原因の可能性が高いですね」
これなら────“結界”を張り直すことができるかもしれない。
嬉しくなって、皆に笑みを向ける。
「さすが───我が姫だ」
ヴァイスが、感極まったように言葉を漏らした。
「まあ、リゼだからな」
「そうですね。リゼラ様だから」
「リゼラ様ですからね」
いや、レド様、これは貴方の【千里眼】の力が大きいですからね?
◇◇◇
<<<“結界”はどうでしたか?>>>
とりあえず、地上に戻ると、気づいたアルデルファルムが声をかけてきた。
「不具合の原因らしきものが見つかりました。修復できるかもしれません。修復できたら、“結界”を施しても構いませんか?」
前半はアルデルファルムに、後半はアルデルファルムとヴァイスの両方に向けて言う。
これは、ちゃんと確認しておかないと。勝手に張るわけにはいかないだろう。
<<<勿論です。しかし───すごいですね、リゼラは。子孫であるエルフたちにも修復できなかったのに、修復できるだなんて>>>
感心するアルデルファルムに、私が『いえ、まだ可能性の段階なので』と応えようとしたとき─────
「すごいだろう、俺のリゼは」
私が口を開くよりも早く、レド様が自慢げに応えてしまわれた。
<
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