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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十八章―惑いの森―#1
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ァルム、今日は話を聴かせて欲しい」
レド様の言葉に、アルデルファルムはゆっくりとその長い首で頷いた。
アルデルファルムの傍に、レド様が共通のアイテムボックスから、私が創って入れておいた円いテーブルとイスを取り寄せ、座る。
私は、テーブルの傍の地面に座った。すると、すかさずヴァイスが横に伏せ、私の膝に頭を載せた。
純白に輝く毛並みを梳くように撫でてあげると、ヴァイスは気持ち良さそうに、眼を細める。…可愛い。
「「「…………」」」
ふと奇妙な沈黙に気づいて、顔を上げると────何故か、レド様とジグとレナスが、白炎様に相対しているときのような眼で、こちらを凝視している。
「ええっと…、アルデルファルムとお話をされないんですか?」
「………する」
<<<それで、何を聴きたいのですか?>>>
「まずは、精霊についてだ。どういった存在なのか、その主となるということはどういうことなのか、聴かせて欲しい」
<<<精霊とは、魂魄に魔素を纏う───いえ、融合させた存在を言います。人間は、肉体に宿った魔力を介して魔法を施しますが───精霊や精霊獣、そしてエルフは、魂魄を介して魔法を施します。
精霊獣もエルフも精霊が肉体を持った存在で───精霊は、魂魄のみの存在なのです。精霊は見えないだけで、どこにでも存在します。力の強い精霊は自我を持つものもいますが、大抵の精霊は自我を持たず、ただ宙を彷徨っています。ルガレド───貴方は、それらを従わせることができるのです>>>
「従わせる────というのは?」
<<<そうですね…、例えば魔法を行使するとき、自分の魔力だけでなく精霊に加勢させることができます。あるいは、精霊に命じて魔法を使わせることができます>>>
「精霊に加勢させるのは、俺だけでなく───リゼや他の者にもさせることはできるのか?」
<<<ええ、勿論。その場にいる精霊にそのように命じてさせることもできるし、自我を持つ精霊を付かせることもできます>>>
「それは───いいな」
レド様は、嬉しそうに呟く。おいそれとは魔術を使えないから、魔法を強化できるなら、これはとても助かる。
<<<そういえば────貴方たちが【
案内
(
ガイダンス
)
】と呼ぶあれも、生まれた過程が異なるようですが、精霊ですよ>>>
「え?」
レド様とアルデルファルムの話を邪魔しないように黙っていたけど、アルデルファルムの思わぬ言葉に、私はつい声を上げてしまった。
【
案内
(
ガイダンス
)
】が“能力”ではなく────精霊?
「リゼ、どうした?」
「あ、いえ、意外な事実だったので…」
「まあ、確かにな」
「すみません、話を続けてください」
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