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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十七章―密やかに存在するもの―#7
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ステレオグラム》】を投影」
了解───正面に【
立体図
(
ステレオグラム
)
】を投影します…
私の目の前に、【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】で分析したアルデルファルムの体内の───縮小された立体図が現れる。
「【
同
(
シンクロナ
)
期
(
イゼーション
)
】」
私の足元に展開した魔術式から発せられた光が───【
立体図
(
ステレオグラム
)
】とアルデルファルムの体内を連動させるべく、包み込んだ。
私は成功していることを祈りながら、【
立体図
(
ステレオグラム
)
】の魔素に侵され黒ずんでいる部分に【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】を発動させる。
【
立体図
(
ステレオグラム
)
】の黒い部分が、少しずつ色を変えていくのに伴い、私の魔力が大量に身体から抜けていく。
発動させたままの【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】で体内を確かめながら、【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】をかけ続ける。
私の目論見は成功したようで、【
立体図
(
ステレオグラム
)
】に連動して、肉体と魂魄を侵食する魔素が消えていくのが視えた。
あと少しで浄化が終わる────そう思ったときだった。
「っ!?」
魔素に紛れていた“それ”が、【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】の光に触れた瞬間────
発
(
・
)
動
(
・
)
し
(
・
)
た
(
・
)
。
“
禍
(
わざわい
)
”に似た“それ”は────アルデルファルムの魂魄と肉体を、魔素に替わり、浸食し始める。
「…っく」
「リゼ…!?」
私の顔色が変わり、何かあったことを察したレド様が私の名を呼ぶのが聞こえたけれど────返事をする余裕がない。
私は、“それ”が広がるのを【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】で何とか抑えながら────アルデルファルム本体へと【
心眼
(
インサイト・アイズ
)
】を向けて分析する。
【聖授の刻印】
強制的に聖女に加護を与える【
契約魔術
(
コントラクト
)
】。刻んだ者にしか解約することはできない。第三者が除去しようとすると、宿主を破壊するよう施されている。
何これ───何でこんなものが、アルデルファルムに刻まれているの…!?
だけど、これは魔術だと判った。
魔術なら────斬り裂ける…!
「ジグ!お願い、これを斬り裂いて…!」
私がそう叫んだ直後───飛んできたジグのナイフが、【
立体図
(
ステレオグラム
)
】へと吸い込まれるように突き立てられた。
私が意図せずに創り上げてしまった“魔剣”────これは魔術すら斬り裂く。
予想に違わず、正確に突いたナイフは、その禍々しい刻印を斬り裂いた。
真ん中から破壊された刻印は────解けるようにして宙に消えた。
本体の方に目を向けると、やはり跡形もなく消えて
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