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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十七章―密やかに存在するもの―#5
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しかして────張り切り過ぎた…?
「…リゼラ様、一体いつこんなものを?」
「というか…、何処で創っていたんですか?」
ジグとレナスが、狐に摘まれたような───呆然としたような態で訊く。
「ええと…、就寝前に少し…。自分の部屋で創りました…」
何でしょう、この雰囲気…。
何か────親に隠れてこっそりゲームをしてしまい、白状させられている子供の気分…。
「…ジグとレナスも知らなかったのか」
「知っていたら、止めてます」
「何か創っているのは知っていましたが、まさか、こんなものとは…」
ジグとレナスは、レド様と私の護衛を常時してくれているけど、応接間と厨房、ダイニングルームとサンルーム以外は室内が覗けないので、音や声を聴いているのみらしい。
私がよく【
換装
(
エクスチェンジ
)
】を使用していると判ったのは、口に出して発動していたからのようだ。それを知って打ちのめされたのは、いい思い出だ…。
「しかし…、こんな大きなものを、よく部屋の中で創れたな」
レド様が、ちょっと呆れたように言う。
「その…、ベッドを【異次元収納庫】に収納して、部屋の真ん中で創ったんです」
正直、面倒だったので、専用の工房が欲しくなってしまった。
エルフの隠れ里で手に入れたログハウスも、作業できる場所がないから、まだ手付かずだし。
時間を見て、どうにかしたい。
それにしても、何故、皆こんな雰囲気なんだろう?喜んでくれると思ったんだけどな…。
「あの…、これ、創ってはいけなかったですか…?」
私の声が不安そうだったからか────そう訊くと、皆は、はっとしたような表情になって慌て出した。
「いや、そういうわけではない。ただ、リゼが無理をしているのではないかと思って────」
「そうです、最近、リゼラ様は忙しそうでしたし────」
「リゼラ様が我々のことを思って創ってくださったのに、悪いわけがありません。自分は────嬉しいと思っております」
「あっ、ジグ、てめぇ、またそうやって────」
「本当に油断も隙もない奴だな…!」
あれ、またいつものじゃれ合いが始まってしまった。
「リゼラ様、申し訳ございません。このようなものを創っていた様子がなかったから、皆、ただ驚いていただけなのです。私どものためにありがとうございます、リゼラ様」
ラムルは、兄弟のようにじゃれ合い始めた三人に構うことなく、私に向かって頭を下げる。
「ラムルの言う通りです。こんな素敵なものを創ってくださって────本当にありがとうございます、リゼラ様」
「こんな素敵なものをありがとう、リゼ姉さん」
ラムルに続いて、カデアとアーシャもそう言ってくれた。三人とも、気
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