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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十七章―密やかに存在するもの―#2
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疲れてはおりません」
「だが…」
「私は────レド様と過ごしたいです…」

 仕方がないこととはいえ、今日も傍にはいられなかった。
 少しでも────レド様と一緒にいたい…。

 それに、レド様に渡したいものがある。

「少しだけでも、駄目ですか…?」

 レド様の方を窺うと、レド様が口元を手で覆った。

「レド様?」
「…っ」

 レド様の反応がないので、顔を覗き込むと───レド様がテーブルに突っ伏した。耳が、真っ赤に染まっている。

「ええと…、レド様?」
「……リゼ────お願いだから、煽らないでくれ…」

 え───今の何がレド様を煽ったの?

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