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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十六章―真実の断片―#4
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は────どういうことですか?」
<うん?ガルファルリエムの小僧も、我と我が神子のおこぼれで、“魂魄の位階”が上がったではないか。そのおかげで、“神竜人”と成っただろう?>
「え───ええっ?」
そんなこと初耳ですけども…。
それじゃ────今のレド様は、人間じゃなくて、古に存在したという“神竜人”ってこと?
「あの…、白炎様。そもそも“魂魄の位階が上がる”というのは、どういうことなのですか?」
この間は訊く暇がなかったが────今日はこれを確かめたいと思っていた。
<うむ、どう説明したら良いか…。そうだな────世界を一つの大樹だと考えてくれ。我ら神はその幹にいて、人間や獣───この地に生きとし生けるものは、枝の先に生る葉っぱだ。
しかし、其方やガルファルリエムの小僧は───他のものとは違い、幹から生えている枝葉だったのだ。葉っぱだけでなく、枝の部分も含めてだ。葉っぱのみの存在とは違い、枝に蓄えられた神力───魔力も使うことができた。だから、他のものよりも魔力が多かった>
「レド様だけでなく、私も────ですか?」
<其方の魂魄は、異界の神と触れ合った形跡がある。前世では────能力を与えられ、神子にまで存在を押し上げられていたはずだ>
異界───地球の神と触れ合った…。神事で剣舞を捧げたときだろうか?
そういえば────人には見えないものが見えるようになったのは、剣舞を任されるようになってからだった。
霊視能力は、あの地に祀られた神様から授かった────ということ…?
<だが、こちらの世界に転生したことにより、宿ったのが魂魄に見合わぬ身体だったため、魂魄の位階も落ちていたのだ>
魂魄と肉体は作用し合うということ────かな。
だから、魂魄の弱ったセアラ様は、脆弱な肉体しか持てなかった…?
<それが、ガルファルリエムの小僧と“魂魄の契り”を交わしたことで、二人の枝が融合し、太い枝となった。そして、さらに我と繋がったことにより、幹に───世界の深淵とも繋がり、そこに流れる力をも取り込めるようになった、というわけだ>
“魂魄の契り”というのは、おそらく【契約】のことだよね。
なるほど…。葉っぱに流れる魔力が【固有魔力】で───枝に蓄えられた魔力が【共有魔力】。確かにそれなら、説明がつく。
その上、幹からも魔力を供給できるようになった────と。
「レド様が“神竜人”になったというのなら────私も、人間ではなく…、何か別の存在になったのですか…?」
<其方は“神子”だ。“神子”とは、神の祝福と加護をその身に受け、世界に直に干渉することを許された者だ。
まあ、其方の場合、ガルファルリエムの小僧と契りを交わした時点で、“神
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