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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十六章―真実の断片―#2
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な…」

 良かった…。カデアの怒りは何とか治まったようだ。


「ところで────何で、ジグとレナスまで怒られているんですか?」

 関係なくない?


◇◇◇


「それでは、夕食に致しましょう」

 カデアは、夕食の用意が調ったので、レド様と私を呼びに来たようだ。

「リゼラ様」

 ダイニングルームへ向かおうとしたとき、カデアに手招きされた。

 ────何だろう?

「坊ちゃまは先にダイニングルームに行っていてください」
「…ああ、解った」

 レド様は残念そうな表情で頷き───ジグとレナスと共に、とぼとぼとダイニングルームに向かう。

「坊ちゃまったら────本当に、リゼラ様と少しでも離れていたくないんですねぇ…」

 カデアが、仕方なさそうに溜息を()く。

「ええと…、カデア?」
「ああ、すみません。リゼラ様、確認しておきたいのですが────リゼラ様は…、“夫婦の営み”については、ご存知で…?」
「はい!?な、な、何ですか、突然…!?」
「あ、その様子なら、ご存知のようですね。良かった。ちょっと心配になったものですから…」

 いや、確かに前世含めて今まで恋人なんていなかったし、色々と疎いかもしれないけど────そこまで無知ではないですよ…。

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