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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十五章―それぞれの思惑―#4
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用にしたので、さらにその後ろにある洗い場も男の子専用にした。向かって右側の東棟と、その後ろの洗い場は女の子専用にして、解りやすいように───使いやすいように左右で分けた。
洗濯物も、それぞれの洗い場の前にある───西棟の1階部分に男の子のものを干し、東棟の1階部分に女の子のものを干す。
それぞれ塔側の壁に、洗濯物を絞るためのローラーを一つずつ置き、等間隔に並ぶ柱には、洗濯物を干せるよう、魔玄製のロープも張った。
東棟も西棟も、塔に併設されているものの、2階部分に上るための階段が塔とは逆側に設えられていて、独立した状態だ。
厨房やダイニングに行くには、今までは南棟の玄関まで回らなければならなかったが、厨房の両側に扉をつけて、そこから出入りできるようにした。
これで、かなり便利になったのではないかと思う。
洗い場は、女の子用、男の子用────どちらも北棟の壁にくっつけて設えた。これは、子供たちに北棟への興味を持たせないためだ。北棟の両脇が空いていて建物が見えると、どうしたって気になるだろうし、窓があれば覗きたくなるのが子供の性だ。
こうしておけば、外から北棟に侵入することも難しくなる。
それから────南棟の両脇に創った畑。その右側の畑の鉄柵側に、以前からあった井戸があるので、子供たちが使いやすいように、魔道具で重さを軽減した打込み式の手押しポンプを取り付けた。
畑に水やりをしやすいように、隣に物置を造ってジョウロやバケツ、柄杓などを収めてある。
物置の井戸とは反対隣には、ドライフルーツ用のオープンラックを設えてある。子供たちは、早速、果物を並べて乾燥させているようだ。
左側の畑の鉄柵側には、大きな薪棚を設えた。以前から干していた薪を、棚の中でもなるべく日当たりの良い方へ移し、空いている部分は───私が森で集め、魔法で乾燥させたもので埋めた。
あ、そういえば───カデアも厨房で薪を使うのだから、後で北棟のパントリーの一角にでも積んでおかなきゃ。
一通り、【
霊
(
アストラル
)
視
(
・ヴィジョン
)
】でも視てみたが────侵入者を阻む魔導機構も、きちんと作動しているし、おかしなところは見当たらない。
うん───大丈夫そうだ。北棟へと戻って、改造の続きをしよう。
北棟の2階にある【神子の座】────ここは、相変わらず、私以外は入り込むことすら出来ないようだ。広くとってあるので、本当はレド様の部屋にしたかったけれど、無理らしいので諦めた。
隣の部屋は、神子専用の書斎とのことで、2階は、手を付けずにそのままにすることにした。書斎は、時間があるときにでも、どんな書物があるのか見てみるつもりだ。
そうすると、後は───1階の厨房の向かい側に
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