暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十五章―それぞれの思惑―#2
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
はなく、母親だったか。望むなら、コカトリスを連れて来てやるぞ?」
何だか…、レド様が子供のようになっているのは気のせい?
新鮮だし、可愛いは可愛いけど────これでは、まるで“男子小学生”同士の口喧嘩のようだ…。
お願いだから、隣と頭上で喧嘩をするのは止めてください、お二人とも…。
ジグとレナスが、今回はレド様に同調することなく、ただお茶を飲んでいるのが救いだ。
「リゼラ様、そのお二人のことは放っておいてよろしいかと存じます」
「ええ、そうですとも。まったく、坊ちゃまも大人げない。それよりも、リゼラ様、お茶のおかわりなどいかがですか?」
私はラムルに頷き、カデアに愛用のマグカップを差し出した。
「おかわりをお願いします、カデア」
「あ、それなら、わたしが淹れます!」
アーシャが立ち上がる。
「アーシャ、リゼラ様に飲んでいただくには、まだ練習が必要です。貴女がリゼラ様のために淹れて差し上げたい気持ちは解りますが────リゼラ様には美味しいお茶を飲んでもらいたいでしょう?今日のところは私が淹れますから、我慢なさい」
「……はい」
カデアに諭されて、アーシャが悄然とした様子で座り直す。アーシャには悪いけど、しょんぼりしているアーシャが可愛くて、私は口元を緩めた。
向かい側────カデアの隣に座るアーシャに、声をかける。
「アーシャ───貴女が淹れてくれたお茶を飲めるのを、楽しみにしてるから。今日は、カデアが淹れてくれたお茶を一緒に飲もう。ね?」
「…、うん!」
アーシャは、やっぱり笑顔の方がずっと可愛い。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ