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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十五章―それぞれの思惑―#2
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神聖術”を授かるとは────」
「確かに、会得してしまったようですね…。【快癒】と【起死回生】の二種類ですが、効能の程度が違うだけで────どちらも、ケガだけでなく病気まで治せるみたいです。【起死回生】に至っては、死んでさえいなければ、瀕死の状態でも回復させることが可能らしいです…」
これは────本当に凄すぎる。
自己回復を促進させるような魔術はあるが、瞬時にケガや病気を治すようなものは、古代魔術帝国の魔術にさえ見当たらなかった。
傷薬や回復薬も、現在普及しているものは前世であった“漢方薬”に近く、古代魔術帝国のものは、ラノベやゲームに出てくるような────瞬時にケガを治せる“ポーション”もあるにはあるが、手足が欠損したとか内臓に損傷を負ったとか、そういった重傷の場合には効かないようだ。
まあ、それでも役には立つだろうから、支援システムの支給品のポーションを皆に持たせてはいるけど。
これも、聖剣同様───おいそれとは行使できないけれど、何かあったとき、レド様を───皆を救える確率が大幅に上がる。会得できたことは、素直に嬉しい。
新たな固有能力【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】は、舞わなくても“浄化”ができるようだ。あ、【
祓
(
はらえ
)
の舞】が【技能】に追加されてる。まあ、あんなに舞ったしね…。
「そういえば────リゼラ様の魔力量が増大されたとのことでしたが…」
ラムルに言われて、そんなようなことを【
案内
(
ガイダンス
)
】が言っていたと思い出して────【
現況確認
(
ステータス
)
】の【固有魔力量】と【使用可能共有魔力量】の欄に眼を向ける。
「ええ、確かに、増えているようですね」
それぞれ“SS”、“SSS”だったのが───どちらも“EX”に変わっている。正直、どれくらい増えたのかは、よく判らないけど。
まあ───でも、自分の魔力量がかなり増えたことは、意識してみれば実感がある。
───それなら、ガルファルリエムの小僧のも増えているはずだぞ───
───小僧も“魂魄の位階”が上がっただろうからな───
───我と我が神子のおこぼれで、な───
「……さっきから気になっていたが────何故、おまえがここにいる、神。しかも、図々しくリゼの頭に陣取って────リゼの負担になるだろう。さっさとリゼから離れて、深淵に帰れ」
そうなのだ。白炎様は、私の両肩に足を掛け、私の頭に自分の頭を載せて、後ろから張りついていた。
───ふん、小僧なんぞに命令される謂れはないわ───
───我が神子は、この後、我が寺院に赴くらしいからな───
───そのとき、共に行くことにしたのだ───
「ふっ。俺が小僧なら、おまえは赤子だろう。必要なのは番で
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