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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十五章―それぞれの思惑―#2
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す───
【神禽】白炎───【神子】リゼラ=アン・ファルリエム───契約完了
【神の恩寵】───【寵愛クラス】と断定
固有能力【
浄化
(
ピュリフィケーション
)
】───授かりました
魂魄の【位階】───昇格を確認
固有魔力量・共有魔力量の増大を認識───EXクラスと断定
【
管理亜精霊
(
アドミニストレーター
)
】に【
接続
(
リンク
)
】───成功
使用可能神聖術を選出───完了
上級神聖術【快癒】───会得しました
最上級神聖術【起死回生】───会得しました
【
案内
(
ガイダンス
)
】の声が止む。ここにいる全員に聞こえていたようで、唖然とした空気が漂う。
“神聖術”って────“聖女”だけが行使することができるという奇跡の御業だよね…。【聖剣】と同じく、伝説上の────今や、古代人の妄想の産物と見なされているアレよね?
───何だ、今のは…?───
───我と我が神子を繋ぐ“これ”は何だ…?───
誰も何も言葉を発しない中、白炎様が驚いたように呟く。
白炎様は────古代魔術帝国の魔術をご存知ない…?
それとも、記憶が消えてしまっているのだろうか?
「白炎様は、古代魔術帝国の魔術のことをご存知ではないのですか?」
───コダイマジュツテイコク…?───
───その“魔術”というのは何だ?──
───魔法とは違うようだが───
魔法は知っているのに、魔術はご存知でない…?
魔術がいつ発明されたのは定かではないが、古代魔術帝国勃興以前の───それこそ神代の昔、神々がまだ地上にいて楽園を築いていた頃から、魔術は存在していた────と伝説には残っている。
「白炎様は、その───いつから…、あのような状態でいらしたのですか…?」
───あれは…、いつなのだろうな…───
───どれくらいの年月を経たのかは…、自分でも判らぬ───
───だが…、我が死したときには、“魔術”というものは存在しなかった、としか…───
「そうでしたか…。辛い記憶を思い出させてしまったのでしたら────申し訳ございません」
何だか、白炎様の声が沈んでいるように聞こえて────私は不躾だったと申し訳なく思う。
白炎様が門を飛び立ち、私の許へと舞い下りる。私が咄嗟に腕を差し出すと、ふわりと留まった。魔玄のジャケットだからか掴まれても痛みはなく、大きさの割には重さも感じない。
白炎様がその身を近づけ、私の頬に擦りつける。その柔らかく滑らかな感触に、私は表情を緩めた。
───謝らずともよい───
───これからは、其方が傍にいてくれるだろう?───
私が返答をしようとしたそのとき────後ろから、大きな手が白炎様の頭を
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