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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十五章―それぞれの思惑―#1
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表情に───様子に、先程とは違い胸が痛くなった。私は、レド様の両手に自分の手を重ねる。

「心配かけて────本当にごめんなさい…」

 レド様は、ふっと表情を緩め、私の額に自分の額を寄せた。

「リゼのせいじゃない、謝らなくていい。────本当は、リゼの傍にずっとついていたかったんだが…、眠っているだけだと判った途端、カデアに部屋を追い出されて────様子を見ることもさせてもらえなかったんだ…」

 それは────レド様には申し訳ないけど…、カデアにお礼を言いたい。

 ダウンケットを掛けていたから見えないとはいえ、もし…、寝返りかなんかで(はだ)けて、あんな────あんな格好を間近で見られでもしたら────し、死ぬ…。

 ラナ姉さんに頼んで、こういった場合の───着替えさせやすくて、人に見られても大丈夫な寝間着を、大至急で作ってもらおう…。
 いや───勿論、こういうことが起きないように気を付けるつもりではあるけど。

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