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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第十四章―再生と創造―#3
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邸の外壁に施された陽光を浴びると汚れを分解する仕組みあたりを、組み合わせたのではないか───と」
暇を見て、お邸のあちこちを【
解析
(
アナライズ
)
】して回っていたから、記憶───というか知識として蓄積されているのではないかと考えている。
ちなみに、あの蝶は魔導機構で、ただの彩りとしてだけでなく、花や木に栄養を与える役目も担っているらしい。
「なるほどな…。それでは、無制限に何でも創り出せるわけではないんだな?」
「おそらくは…」
まあ───今のところ、創ろうと思ったもので出来なかった験しはないけれど───色々検証した結果、そういうことなのだと思っている。
【夜天七星】の場合は───全体的なデザインは“アニメ”に出てきた武器が元で───装飾のディテールは、何処かで見た気がすると思っていたら、何とお邸の図書室の扉に施された彫刻がモデルだった。
武具の特徴的意匠である“星”なんか、そのまんまだ。
「それでは、我々の魔剣やルガレド様とリゼラ様の霊剣については、どういうことなのですか?」
「色々、解析していて解ったんですが───神剣も聖剣も霊剣も魔剣も、込められた魔力量と魔力の質の違いで分類されているだけみたいなんです。ですから、基本的には創り方は同じだと考えていいようです。私が魔剣と霊剣を作製できたのは、聖剣を【
解析
(
アナライズ
)
】していたからだと思います」
「ですが、オレたちの魔剣のときも、リゼラ様の霊剣のときも、まだ【
解析
(
アナライズ
)
】していなかったのでは?」
「以前、レド様か私が【
解析
(
アナライズ
)
】すれば、【
現況確認
(
ステータス
)
】に記載されると話したことは覚えていますか?」
この話は、ジグとレナスが姿を現す前に話したことだが、二人のことだから聞いていたはずだ。
「はい」
「覚えております」
「【
聖騎士
(
グローリアス・ナイト
)
】の【聖剣】を、レド様が【
解析
(
アナライズ
)
】してくださったことがあったでしょう?あのときの情報が、どうも共有されていたようなんです。魔剣や霊剣を作製してしまったとき、私はあの【聖剣】を【
解析
(
アナライズ
)
】しましたけれど、多分、しなくても【
現況確認
(
ステータス
)
】を開けば情報が確認できたはずです」
私は苺のジャムサンドを咀嚼してから、答える。────次は、ホイップクリームを使ったフルーツサンドも作りたいな。
「では、この“能力”は───能力というより“技能”ということですか?」
「そうですね。【能力】の欄には記載がないから、そうなのだと思います」
「それなら、使い続けていたら、【解体】や【採取】のようになってしまうんじゃないですか?」
レナスが冗談交じりに言う。
「そうかもな。今日だけ
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