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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第十四章―再生と創造―#3
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は、この孤児院は“家”なんだ。そう思ってくれているんだ…。
ああ、何だか───私がお邸で心から寛いでいると知ったとき、レド様が喜んでいた気持ちが、よく解る気がした。
「ありがとう、アーシャ。確かにアーシャはこの孤児院の子だもの。遠慮はいらなかったよね。でもね、アーシャ───それでも、私はアーシャが手伝ってくれたことを感謝したいの。だから、そんな風に思わないで、食べて欲しいな」
言葉を選んで───アーシャに伝える。アーシャは、満面に笑みを浮かべて、頷いてくれた。
早々に食べ終わったラムルとカデアが出来上がった孤児院を見たいと言い出し、やはり早めに食べ終えたアーシャが案内をすると言い出して、三人が退出し───今はレド様とジグとレナスの四人で食べている。
「それにしても───リゼの“能力”は凄いものだな。あっという間に、物を創り上げてしまう」
レド様が、ベーコンエッグとレタスを挟んだベイクドサンドウィッチを食べながら、呟く。
さっきから、レド様はこればかり食べている。サンドウィッチの中では、これが一番好きなんだとか。理由は───レド様のために、私が初めて作ったサンドウィッチだからなのだそうだ…。
「本当に。────リゼラ様、あれは、どういった“能力”なんですか?」
三日月型のフライドポテトを摘まみながら、レナスが訊いてくる。
レナスは、初めてフライドポテトを出したときから、これが大のお気に入りだ。おやつのリクエストを聞くと、必ずこれを答える。
「そうですね…。基本は、記憶を元に魔力で状態を再現する【
顕在化
(
セットアップ
)
】の能力と一緒です」
「ですが、実在しないものを形にするというのは、難しいのではないですか?」
その仕組みが想像できないからか、ジグが首を傾げた。
ジグはマイペースに色々なものを少しずつ食べていて───今はポテトチップを摘んでいる。
前世の料理が好みのようで、私が作るものならすべて美味しい───と、先程お礼と共に言ってくれた。それが
気障
(
きざ
)
ったらしく聞こえたのか、レド様とレナスにどつかれていたけど。
「それが、まったく実在しないもの、というわけではないんです。たとえば、元待合室の窓型ライト。あの格子の模様、どこかで見たことがあると思いませんでしたか?」
「言われてみれば───お邸の外側の窓に施された格子に似てますね」
さすが、ジグ。職業柄か、よく記憶している。
「そうすると───やはり、リゼの記憶から創られているということか?だが、あの外光を浴びて光を発光する仕掛けはどうなんだ?」
「多分、あれは───お邸に施された技術の応用なのではないかと思います。おそらく、サンルームの蝶の発光する仕組みと、お
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