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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十四章―再生と創造―#2
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えたものと、自分の創り出したものを見て、満足感が湧き上がり────口元を緩めた。

 子供用の小さなイスは、背もたれのない四角柱の形をしており───上のクッション部分が外せて、イスの胴体部分が箱状になっているので、中に物をしまうことができるようになっている。

 この中に勉強道具や筆記具をしまってもらうつもりだ。

 それと、ベンチの下は空洞になっているから、使わないときはイスをベンチの下にしまっておける。

「面白いことを考えるな、リゼは」
「いえ、こういうものが前世であったんです。それを真似させてもらっただけです」

「だが、この窓については、完全にリゼの考案だろう?」

 二つの窓は───全面的に替えたことを印象付けるため格子のデザインを変え、ライトを仕込むために窓ガラスもすりガラスに変えた。

 西と東で光量に差ができてしまったのが気になって、結局、西側の窓も窓型ライトに替えることにした。

 お邸と違って外と繋がっていないと不自然になるので、完全に窓型ライトにしてしまわず、窓を二重にして、内側の窓には、外の陽光に反応して発光するように仕掛けを施した───すりガラス板もどきを嵌め込んである。

 光を補足するだけの“半窓型ライト”というわけである。

「いえ、これも、お邸の窓型ライトの応用みたいなものなので、やはり真似ですよ」

 窓型ライトは、ザーラルさんが考え出したものなんだから。

「そうか?外の光を浴びて発光するようにするなんて、普通、考えつかないと思うがな…」

「いや、ルガレド様───その前に、それを簡単に創ってしまうことの方がすごいと思いますが…」
「そういえば、そうか。だが───リゼだからな」
「そうですね」
「リゼラ様ですからね」

 レド様が何だか悟りでも開いているような態で言い───ジグとレナスが同じような態で頷く。…どういう意味でしょう?


 アーシャは、私が自前の魔石や木材を材料にして、魔力でイスや窓を創り出したのを見て感動したらしく───未だに興奮状態で、ベンチやイス、窓をくまなく検分している。

「すごい、すごい…!さすが、リゼ姉さん…!」

 アーシャが瞳をキラキラさせて、私の方を振り向く。

「ありがとう…」

 何が『さすが』なのか、解らないけれども────はしゃぐ様子が、とても可愛いから良しとしよう…。

「リゼ姉さん、“月()みの魔法使い”みたい…!」
「“月食みの魔法使い”…?」

 何それ?

「あれ…、知らない?杖を振るうだけで、何でも創り出してしまう魔法使いのお話」
「私は聞いたことないな…。レド様や、ジグとレナスは聞いたことはありますか?」
「いや、俺もない」

 レド様も否定し、ジグと
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