暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十二章―忠臣の帰還―#1
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
際、逃亡の手助けを依頼する冒険者を吟味していたのですか?」
ラルさんとデアさんが目を見開く。
「いや…、本当に────さすがです、リゼさん。貴女のお考え通りです。ラーエでお話ししたときも鋭い方だとは思っていましたが…、これは────レナスが称賛するわけですね」
え、称賛?
「…レナス?一体、何を言ったんですか?」
「ありのままにお話ししただけですよ」
レナスはさらりとそう答えたけど───絶対、話を盛っている気がする…。
「リゼラ様」
ラルさんに呼ばれて、そちらを向くと、ラルさんとデアさんは───先程までの朗らかな表情を消し、跪いた。
「リゼラ様───我らが主ルガレド様を苦境からお救いくださったこと、心より感謝申し上げます」
「貴女様のご尽力は、レナスよりすべて聞いております。そして───ルガレド様のためにお心を砕いてくださっていることも。本当に───感謝の念に堪えません」
二人の声は震えていて、レド様を本当に大事に思っているのが判る。8年お傍を離れても、少しも損なわれていないのだろう。
「ラルさん、デアさん…」
レド様が大事に思っている人たちが、同じようにレド様を大事に思ってくれていることに、私も胸が熱くなる。
早くレド様に会わせて差し上げたい。
「私どものことは───どうか、ラムル、カデアとお呼びください」
「これより、貴女様は───ルガレド様同様、私たちの仕えるべき主となるのですから」
「…解りました。ラムル、カデアと呼ばせてもらいます。────二人が戻ってきてくれたこと、私も本当に嬉しく思います。これから、よろしくお願いしますね」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します」
「誠心誠意、お仕えさせていただきます」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ