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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#4
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なんて、結局、後で自分が困るだけだ。
ガレスさんとバドさんは、レド様の言葉に目を見開いている。
「はは…、これは────リゼが惚れるわけだ」
「っ!?」
ガレスさんの呆れたような笑いを含んだ呟きに、私はまた噴き出しそうになった。
抗議しようとして────止める。ガレスさんが笑いを消して、真面目な表情になったからだ。
「正直────Sランカーに昇り詰めてまで実家を捨てたはずのリゼが、何故、皇子なんかに仕える気になったのか解らなかったが────なるほど、これは…、リゼが助力しようと思うわけだ」
ガレスさんはそう呟いた後、レド様に向き直って────力強い口調で告げた。
「改めて────冒険者ギルドは、お前さんを歓迎する」
レド様は一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに嬉しそうな表情に取って替わる。
「…ありがとう。よろしく頼む」
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