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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#3
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よね。しかも、早いうちから冒険者として活動していて、すでにSランカーです。幼い頃から交流があった者以外、どうもリゼラ様には近寄りがたいようで────同年代に至っては気後れしてしまうようです」
「なるほど。他の冒険者とあまり交流がないから────常識が抜けているようなところがあるのか」
「まあ、リゼラ様はあの美貌に加え、立ち振る舞いが洗練されていますからね。よほど、自分に自信がある者でなければ、声などかけられないでしょう」
「高嶺の花として遠巻きにされているから、自分が周囲にどんな風に捉えられているのか、解らないのかもしれませんね」
「だが────商店街の男どもに関してはどうなんだ?」
リゼラと初めて街に出たとき、リゼラの婚約を知ってショックを受けていた面々を思い出して、ルガレドは顔を
顰
(
しか
)
めた。
「オレが思うに、リゼラ様は賢い分、頭で考え過ぎなのではないかと思うんですよね」
「どういうことだ?」
「ほら、オレたちのときも───年齢が離れているから、オレたちはリゼラ様のことを子供にしか思えないはずだと仰っていたじゃないですか。
商店街の連中は、皆、二十代後半から三十代前半辺りですよね?しかも、リゼラ様とは幼い頃から面識があったようですし、小さい頃から知っている“お兄さん”が自分をそういう対象に見ているとは思いも寄らないんじゃないですか?」
「そういえば、そんなことを言っていたな…」
ルガレドたちにしてみれば───10歳差、20歳差の夫婦など、珍しいとは思わない。そもそも、年齢差という概念はあまりない。
年齢など、成人しているかしていないか気にするだけで、今何歳なのかなど意識することなど、ほとんどないのだ。
「前世の記憶のせいもあるかもしれないな。もしかしたら────リゼの前世の世界は、年齢を意識するようなところだったのかもしれない」
「それは、ありえますね」
「しかし、その通りなら────危なかったですね、ルガレド様」
ジグが、人の悪い笑みを浮かべ言う。
「何がだ?」
「一歩間違えば、ルガレド様も対象外になっていたのではないですか?」
「そうか───ルガレド様とリゼラ様は8歳差だもんな」
レナスが納得したように、手を打つ。
「!!」
「リゼラ様が普通に社交界に出ていて、もっと前に出会ってしまっていたら、ルガレド様も対象外になっていたかもな」
「一旦、対象外にされてしまったら────リゼラ様のことだから、どんなにアプローチしても全部スルーされそうだよな」
「「危なかったですね、ルガレド様」」
楽しそうなジグとレナスに、ルガレドはにっこりと微笑んだ。
「お前たちの俺を心配してくれる気持ちは理解した。お礼は────明日の鍛練で返し
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