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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#3
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にかく、着てみるね」
「まあ…、素敵じゃない!さすがラナだわ。スカートのドレープも綺麗ね」
「ありがとうございます」
「あら────リゼ、そのパンプス、変わってるわね」
これは、特注で作ってもらった、魔玄製のストラップシューズだ。
足首に太いストラップがついていて、
爪先部分が四角
(
スクエアトゥー
)
になっている。またもや押し切られ、私にしては高めのヒールだ。
「普通のパンプスだと、もし戦闘になったとき戦いにくいから、特注したの。これなら、脱げずに安定して戦えるから」
「………戦えるかが優先なのね」
親衛騎士ですから。
「ところで、ラナ姉さん。これ、どんなシチュエーション想定なの?」
「え?もちろん、補佐官よ」
「すごく素敵ではあるんだけど…、これだと懐中時計も入れられないし、武具を提げられないかな」
「大丈夫。ほら、この前と後ろの身頃部分の2本ずつの切れ込み。ここ、浅いけど、それぞれポケットになっているの。あとはオプティマイズさんが、何とかしてくれるでしょ?」
オプティマイズさんって…。まあ、確かに何とかしてくれると思いますけども…。
後で気づいたのだが────【
最適化
(
オプティマイズ
)
】すると、ポケットが異次元仕様になるのだ。
ポケット内部の大きさがA4サイズほどに拡張される上、マジックバッグと同様になるため、物を入れてもぺったんこのままなので、すごく便利だ。
「まあ、後ろのポケットに小刀を仕込んでおけば大丈夫かな…?」
せっかく作ってもらったし。それに、素敵なのは事実だし…。
「ただ、模造章をつけるなら、そのタイではない方がいいわね」
シェリアに言われ、確かにリボンタイじゃない方がいいかな───と思う。
「それなら、リボン結びにしないで、“ループタイ”みたいなのはどうかな」
「「“ループタイ”?」」
【
遠隔
(
リモート・
)
管理
(
コントロール
)
】でブローチのついた模造章を取り寄せてから、リボン結びを解き、固結びの状態にして、結び目の上に模造章をつける。
「こんな感じ」
「いいんじゃないかしら。でも、リボンはもう少し細くて短い方がいいわね」
「そうですね。模造章用にもう一つリボンを作ります」
「あら、こちらもワンピースなの?」
2着目は、レド様の持つ装身具の
蒼鋼玉
(
サファイア
)
のような───深い蒼色のワンピースだった。
「綺麗な色でしょう?これ、大分前に手に入れたんだけど、黒く染めてしまうのは忍びなくて。いつか、リゼに着てもらいたいと思ってたの」
「確かに、綺麗だけど────」
冒険者としても、親衛騎士としても、補佐官としても、相応しくない。せっかくだけど────着る場面が
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