暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#2
[3/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ち上がり始めたオーガに肉迫し、その首を刎ねていく。
蹴りに巻き込まれなかったオーガがこちらに近づいているのが判ったが、レド様がそのオーガに向かっているのに気づき、私はオーガの数を減らすことに集中する。
レド様と二人、お互いの補助をしつつオーガを屠り続け、大分オーガの数が少なくなったとき────それは現れた。
この集落の長である、変異種────オーガロードだ。
オーガロードは、通常のオーガの1.5倍ほどの体格をしていた。通常のオーガが約2mくらいなので、オーガロードは約3mくらいか。
武具は何も持っていない。
オーガは───オークや二足歩行の魔物すべてに言えることだが───武具は扱うが、鍛冶ができるわけではない。
オーガたちが使用している武具は、大抵が人間から奪い取ったものだ。
オーガロードが扱えるような大きな武具は造らない限り存在しないので、徒手で戦うしかないのだろう。
【
霊
(
アストラル
)
視
(
・ヴィジョン
)
】で確認したところ、オーガロードの肉体は、魔獣には及ばないものの、魔物にしてはかなりの魔力を内包し、その魔力によって強化されているようだ。
だけど、私の───レド様の敵ではないな。
「リゼ、こいつは俺がやる」
「では、残りのオーガは私が引き受けます」
「頼んだ」
オーガロードが、対峙するレド様に向かって、怒りの雄たけびを上げた。
オーガの荒い造りのログハウスや、集落を囲う森の木々が、びりびりと震え、木々に巣くっていたらしい鳥型の魔物などが飛び立っていった。
オーガロードがレド様に突進していく。体格の割には素早いが───あんな単純な動きでは、レド様に当たるはずもない。
私は、レド様を念のため気にしつつも、オーガの残党を狩るために向かった。オーガたちが、オーガロードの雄たけびにより委縮しているうちに、私は次々に接近して首を刈り取っていく。
ようやく正気に戻ったらしいオーガに反撃されたが、私は少し身体をずらしてそれを避け、攻撃を避けられ体勢を崩したオーガの首を落とした。
すべてのオーガを屠り、レド様の方を見遣ると────ちょうど決着がつくところだった。
レド様は、オーガロードの片足を斬って転ばせたようだ。そして、地面に倒れ伏したオーガロードの首を、一気に斬り落とした。
魔獣を相手にしていたレド様にとって、やはり魔物では敵にもならなかったみたいだ。多数のオーガを相手にしていたさっきの方が、手間取っていたかもしれない。
「生き残りはいないようだな」
「そうですね」
レド様と二人で状況を確認していると、ジグとレナスが寄って来た。
「お疲れ様です、ルガレド様、リゼラ様」
「お二人ともおケガは
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ