暁 〜小説投稿サイト〜
コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#1
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
集落の有無や規模、それから位置を確認し、殲滅不可能な場合は、ギルドに戻って必ず報告してください」
「解った」

 私は、マジックバッグから麻袋を数枚取り出し、鞣革や肉塊、魔石、その他の素材を分けて入れていった。凝血キューブだけは、共通のアイテムボックスに入れる。

「リゼ、その袋は?」
「これは、素材を持ち帰るための袋です。麻袋の内側に、失敗した魔玄を縫い付けてあるんです」

 初期、試行錯誤していたときに出来た失敗作だ。血が上手く染み込まず、しかも均等に色がつかなくて斑になってしまったのだ。

 だけど、それでも普通の布よりは丈夫だし、魔物や魔獣の生臭い素材を入れても、臭いが漏れないので重宝している。

 説明すると、レド様が、感心とも呆れともつかない溜息を吐いた。

「リゼは、本当に多才だな。よく、そんなことを────思いつける」
「いえ、一緒に入れている荷物に臭いがつくのが嫌だったから、知恵を絞っただけなんです」

 失敗作を活用しただけであって、そんなに大したことじゃないんですよ。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ