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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#1
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集落の有無や規模、それから位置を確認し、殲滅不可能な場合は、ギルドに戻って必ず報告してください」
「解った」
私は、マジックバッグから麻袋を数枚取り出し、鞣革や肉塊、魔石、その他の素材を分けて入れていった。凝血キューブだけは、共通のアイテムボックスに入れる。
「リゼ、その袋は?」
「これは、素材を持ち帰るための袋です。麻袋の内側に、失敗した魔玄を縫い付けてあるんです」
初期、試行錯誤していたときに出来た失敗作だ。血が上手く染み込まず、しかも均等に色がつかなくて斑になってしまったのだ。
だけど、それでも普通の布よりは丈夫だし、魔物や魔獣の生臭い素材を入れても、臭いが漏れないので重宝している。
説明すると、レド様が、感心とも呆れともつかない溜息を吐いた。
「リゼは、本当に多才だな。よく、そんなことを────思いつける」
「いえ、一緒に入れている荷物に臭いがつくのが嫌だったから、知恵を絞っただけなんです」
失敗作を活用しただけであって、そんなに大したことじゃないんですよ。
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