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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十一章―ルガレドの実力―#1
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の蓋に彫られた意匠────リゼのSランカーの個章に似ているが…、剣が一本多い?」
「!」
私の───円を描くように広げられた翼と交差させた双剣の個章。レド様の時計には────交差する双剣の後ろに、一本の大剣が真ん中を貫くように彫り込んである。
「その…、後ろの大剣はレド様の剣を表していて────つまり…、私がレド様を護るという決意と────それから、その…、ずっとお傍にいますという意思を込めて、というか────」
説明していて、物凄く恥ずかしくなってきた…。
「…ありがとう────リゼ。こんな嬉しい贈り物は…、初めてだ。絶対、大事にする」
レド様は、蕩けるような笑顔を浮かべて────今までで一番嬉しそうな声音でそう言ってくれた。
レド様なら喜んでくれるだろうとは思っていたけれど、想像以上に喜んでくれて、胸が熱くなった。嬉しくて────笑みが零れる。
「あー…、お二人さん、イチャつくなら他でやってくれないか?」
「!!」
そうだった────ここは冒険者ギルドの応接室で、ガレスさんがいたんだった…。
おそらく真っ赤になっているだろう私をよそに、レド様は気にせず嬉しそうに笑っている。
何か────レド様、日に日に明け透けになってきていませんか…?
◇◇◇
レド様が両手剣を薙ぎ、オーガの首を一閃で斬り落とす。
ガレスさんの───ギルドの応接室を辞した私たちは、早速、魔物討伐の依頼を受け、目的の森にやって来ていた。
ここは、皇都周辺に複数ある森の中では比較的魔素が多いせいか、魔物や魔獣の出現率が高く、低ランカーには危険な森だ。
探すまでもなく、討伐を依頼された魔物───オーガに遭遇したため、レド様が一人で対応している。
オーガは、反り返った2本の大きな角が生えた牛に似た頭を持つ、二足歩行の魔物だ。
オークなどより機敏で、知能も高く、その上獰猛だ。食肉として需要が高いが、オークやコカトリスなどに比べ、討伐の難易度が上がるため、オークの肉やコカトリスの肉よりも高値がつく。
それにしても────“オーガ”って牛のモンスターだったっけ?
ラノベなどに描かれる“オーガ”は確かに角は生えていたが、どちらかというと“鬼”のようなイメージだったような気がする。
オークやコカトリスは、ラノベに出てくるものに似ていたのに、何でオーガだけ違うのか、ちょっと不思議だ。
しかも、草食動物である牛ような頭をしているくせに、このオーガという魔物は肉食なのだ。コカトリスよりも獰猛ってどういうこと?
あれ───でも、前世には“闘牛”なんてものもあった気がする。意外と牛も獰猛?
「5頭のオーガ相手に───魔法も魔術も使
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