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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十章―忠誠―#3
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かったからといって、リゼラ様がお気に病むことはございません」
ジグもレナスもそう言ってくれるけど、何だか腑に落ちない。
「もしかして────以前は…、貴方たちの他にも護衛がいたのですか?」
私がそう訊くと、ジグとレナスは目を見開いた。そして、観念したように答える。
「…やはり、貴女は賢い。そうです。我々以外にあと3人いて───5人で警護をしておりました」
「交代で警護をして、食糧は───空いた時間に誰かが街に出て、まとめて調達しておりました」
「…その3人が引き上げたのは────8年前のミアトリディニアの件か?」
レド様が口を挟んで、問う。
「その通りです。あれは────総力戦でした。我ら“影”すら総動員せざるを得なかった」
「オレたちだけは───いえ、オレたちとラムルたちだけは、ルガレド様を護ることを託され、ここに残りました。あの3人は────戦が終わり次第、戻ってくるはずでした」
「そうか……」
辺境伯軍の被害は大きかったと聞いている。戻ってこなかったということは────殉職したのだろう。
「別の者が増員されていないということは────“影”も壊滅したんだな?」
「おそらくは…。この8年────報告すら皆無ですから…、そう考えるべきなのでしょう」
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