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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第十章―忠誠―#2
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をかけるのが遅かったから、レナスはもう食堂に行ってしまった後だったんです。でも、レナスの分もちゃんとありますから、明日にでも食べてください」

「…オレの分、あるんですか?」
「勿論、ありますよ」
「それなら、今、いただきます」
「え、でも…、食堂で食べたんでしょう?」
「大丈夫です、入ります」

 まあ、本人がそこまで言うのなら…。
 私は、レナスの分をアイテムボックスから取り寄せる。

「うわぁ、すっげぇ美味そう…!久々のまともな食事…!」

 レナスの言葉に合点がいく。

 そうか────この二人も、8年近く、ずっと下級使用人用食堂のあの不味い食事しか食べていなかったんだ。

 そもそも、私はこの二人の雇用主なんだから、食事もきちんと用意すべきだったんじゃない?

 今更ながらに思い当たって────私はジグとレナスに申し訳なく思った。

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