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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第九章―才能と価値―#2
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調達してこないとな……」

 今のうちに一人で行ってくるかな。

≪レド様───授業中に申し訳ありません。私、ちょっと出かけてきます≫
≪何処へ?≫
≪魔獣の血が必要なので、狩りに行ってきます≫
≪解った。────レナス、いるな?≫
≪はっ≫
≪リゼに付いて行け≫
≪御意≫

 一人でも大丈夫だし、正直、レナスにはレド様を護っていて欲しいけど…。

 まあ、でも、ジグがレド様の傍に残るようだし、断れば行かせてもらえなさそうなので、異存は唱えないことにする。

≪それでは、行ってきます≫
≪気を付けてな≫
≪はい。夕方までには戻りますので≫

 レド様の了解ももらえたし、行ってきますか。

「シェリア、ラナ姉さん、私、ちょっと狩りに行ってくるね」
「解ったわ。リゼなら大丈夫だと思うけど、気を付けてね?」
「いってらっしゃい、リゼ。気を付けるのよ」
「ありがとう、シェリア、ラナ姉さん」

≪レナス、転移するので傍に来てくれますか?≫
≪了解しました≫

 【認識妨害(ジャミング)】で姿をくらませているレナスの気配が、私の傍に現れる。シェリアとラナ姉さんは、勿論、気づかない。

「それじゃ、行ってくるね。二人とも」

 私は【転移(テレポーテーション)】を発動させた。

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