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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#4
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最適化(オプティマイズ)】を施したときに、どうもこの武具一式すべて【魔剣】に創り変られてしまったようで…、しかもジグのピアスと結び付けられているらしく、何処に置いておいても取り寄せることが可能みたいです」

 ジグが目を見開く。レナスが身を乗り出して、勢い込んで口を開いた。

「では、もしかしてオレのも?」
「おそらく、同じように【魔剣】になっていると思います」


◇◇◇


 ジグとレナスの武具一式に【防衛(プロテクション)】をかけた後、昼食を摂るために一旦、地下調練場から引き揚げた。午後からも引き続き、鍛練を行うつもりだ。

「今日もまた、午前中だけで驚愕することの連続だったな」

 昼食の支度をしながら、レド様がしみじみ呟いた。

「本当に…」

 聖剣だけでなく、霊剣、神剣ときて、最後に魔剣。魔剣は割と出回っているが、それ以外は伝説の代物だ。

「だが…、【誓約の剣】についても(あらかじ)め解って良かった。知らずに用いて露見したら、大変なことになるところだった。
それに────【神剣】の使い手になれたこともだ。何かあったとき、リゼを護る手段が一つ増えただけでも有難い」
「レド様…」

 レド様の言葉に────私を大切に思ってくれるその気持ちに、嬉しさとレド様への想いで、私は胸がいっぱいになる。

 そして────私は、改めて心の中で誓う。

「私もです。【聖剣】に関しては、火種になりかねないので、おいそれとは使用できないと思っていますが、それでも────レド様に何かあったときは自重するつもりはないですから」

 私の持てる力を以て─────絶対に、レド様を護り抜いてみせる。

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