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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#4
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()()()主ルガレドを想い』って────いや、レド様を想って、魔術を使ったのは確かだけど────『最愛』って表現いらなくないっ?────いや、確かにレド様が最愛かもしれない────最愛だとは思うけど、でも、こんな────大体、誰がこれ考えてるの!?

「ルガレド様?」

 ジグが不思議そうに、レド様に声をかけている。

 見ると、レド様は口元を手で覆い、右眼の目元と耳を赤く染めている。レド様も【解析(アナライズ)】をかけて────これを見てしまったのだろう。

 ただ、ひたすら恥ずかしいだけの私とは違い、レド様は物凄く嬉しそうだ。

 ジグとレナスは、私たちの様子を不思議そうに見ている。ジグとレナスが【解析(アナライズ)】を使えなくて、本当に良かった…。


「そ、そうだ。ジグとレナスの武具にも、刃毀れや損壊しないように【防衛(プロテクション)】を施しておきましょうか」
「いいのですか?」
「お願いします」

 まずは、ジグに武具一式を出して並べてもらい、まとめて【防衛(プロテクション)】をかけようとして、私は『あれ?』と思う。

 どの武具にも、小さく魔術式のような文様が刃の部分に刻まれていることに気づいたからだ。こんなの、ついてたっけ?

 またしても、嫌な予感を覚えつつ【解析(アナライズ)】をかける。


【暗器一式:ジグ専用】
 超級魔(オーバーグレード)導師(・ウィザード)リゼラが護衛ジグのために創り変えた武具一式。位階は【魔剣】。ジグの【主従の証】と結び付けられているため、何処に置いてあっても感知でき、【遠隔(リモート・)管理(コントロール)】、【換装(エクスチェンジ)】で取り寄せることが可能。物質で斬れないものはなく、【魔法】、【魔術】ですら斬れる。星銀(ステラ・シルバー)製。刃毀れや損壊しても、周囲の魔素を取り込み、自動的に修復される。


「…ジグ、先程、手合わせで【遠隔(リモート・)管理(コントロール)】を使っていましたよね。検証したときに比べて、どうでしたか?」
「え?───そういえば、検証のときに比べ、自然に扱えました。投げた武具が、自分の手の中にあるように感じられたというか…、何も考えずに瞬時に取り寄せることが出来ました」
「そうですか…」

 私は、ナイフの一つを手に取り、【転移(テレポーテーション)】で厨房のテーブルへと送る。

「ナイフが何処にあるか、感じられますか?」
「───はい。…厨房のテーブル、ですか?」
「当たりです。では、取り寄せてみてください」

 ジグの足元に魔術式が展開し、次の瞬間には、ジグの手の中にナイフがあった。

「…出来ました。────これは、どういう…?」
「先程、私が
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