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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第八章―護るべきもの―#2
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わせの続きはされないのですか?」
何故か、レド様とジグとレナスが、少し距離を開けただけの位置で、揃って私の様子を見ている。
「いや、その───また、舞うのか、と…。それなら、見ていたいなと思って─────」
ばつが悪いのか、レド様が歯切れ悪く答える。
「見ていては駄目か…?」
「いえ、駄目ではないです…」
レド様にそんな風に言われて、私が断れるわけがない。別に型を辿れれば良いので、舞う必要はないのだけれど、何だか舞わないとがっかりされそうだ。
正直、レド様に見られているのは恥ずかしい気がするが、前世では衆人環視の中、舞を披露していたのだ。見られながら舞うことには慣れている。
私は諦めて、【誓約の剣】を取り寄せた。
そういえば、【誓約の剣】については、確かめたいことがあったんだった。
柄や鞘の装飾に使われているのは、
星銀
(
ステラ・シルバー
)
なのは間違いない。でも、刀身については、見ただけでは何で造られているのかが見当つかなかった。
レド様にピアスをいただいたとき、これに似ているなと思ったのだ。あのピアスは
聖銀
(
ミスリル
)
だった。まさかと思うけど────これも
聖銀
(
ミスリル
)
だったりしないよね?
私は何となく嫌な予感がしながらも、まずは【
解析
(
アナライズ
)
】をかけてみる。
【誓約の剣:リゼラ専用】
後に人工で造られたすべての【聖剣】の雛形となった、神が造りたもうた【真なる聖剣】。長い間、使い手が現れず、力を失っていた。【誓約の儀】に使われ、リゼラが使い手となったことにより、甦った。
聖銀
(
ミスリル
)
製のため、斬れないものはなく、【神霊】や【魂魄】でさえ斬り裂くことが出来る。使い手がいる限り刃毀れもしないし、たとえ折れたとしても修復可能。
「………………」
あれ?何か、予想を上回るとんでもない代物みたいなんだけど…。え、【真なる聖剣】?何それ?
確かに【
聖騎士
(
グローリアス・ナイト
)
】になって手に入れた【聖剣】────あれ、この【誓約の剣】にそっくりだなとは思ったけど────え?こんなとんでもない理由なの?
「リゼ?」
「あの、レド様?この剣、何処からお持ちになられました?」
「皇宮の宝物庫からだが…、何故だ?」
「…これに【
解析
(
アナライズ
)
】をかけてみてください」
「………また、そんなにとんでもないものなのか?」
遠い目をするレド様に、私も遠い目をして頷く。
ジグとレナスも、これまでの経緯を知っているからだろう。私たちの様子に驚きもせず、ただ黙っている。
「これはまた…、驚くしかないな……」
そうですよね…。
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